研究領域 | 反応集積化が導く中分子戦略:高次生物機能分子の創製 |
研究課題/領域番号 |
15H05836
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
深瀬 浩一 大阪大学, 理学研究科, 教授 (80192722)
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研究分担者 |
下山 敦史 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90625055)
真鍋 良幸 大阪大学, 理学研究科, 助教 (00632093)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
85,540千円 (直接経費: 65,800千円、間接経費: 19,740千円)
2019年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2017年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2016年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2015年度: 18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
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キーワード | 中分子 / 糖鎖 / 反応集積 / 複合化 / 糖鎖合成 / ワクチン / リピドA / がんワクチン / アジュバント / 免疫 / イメージング / N-グリカン / ケミカルバイオロジー / 反応集積化 / 生物機能制御 |
研究成果の概要 |
我々はこれまで,糖鎖・複合糖質の合成と機能に関する研究で世界をリードしてきた.本研究においては,反応集積化を利用して,糖鎖・複合糖質の高効率合成法を開発し,有用化合物の量的供給手法を確立した.また,合成糖鎖・複合糖質を用いて,それらが免疫アジュバント機能やがんターゲティング能を有することを見出しており,本研究では,複合化をキーワードとして,がんワクチンの開発を行った.合成した機能集積型中分子は創発的な機能を発現し,次世代医薬品のシーズともいえる化合物の創製に成功した.なお,これらの研究は,領域内外,国内外の多くの研究者と共同で進めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖鎖は,感染,炎症,生体防御,がんなどの重要な生命現象に関与するが,構造が複雑でかつ多くの場合不均一であるために,分子構造に基づいた生物機能解明が大きな研究課題である.また近年,糖鎖は医薬品のターゲットとして重要視されているが,合成による量的供給が困難であるため,糖鎖医薬はほとんど実現されていない.本研究で,糖鎖合成の基盤技術を発展させたことで,糖鎖合成を大きく効率化することができた.加えて,糖鎖による免疫制御を積極的に検討し,糖鎖医薬のシーズとなる化合物の創製にも成功した.これらの成果は,糖鎖科学の発展のみならず,有機合成化学から,生物学,免疫学に及ぶ幅広い分野に大きなインパクトを与えた.
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