研究領域 | なぜ宇宙は加速するのか? - 徹底的究明と将来への挑戦 - |
研究課題/領域番号 |
15H05888
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 (2018-2019) 京都大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
佐々木 節 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任教授 (70162386)
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研究分担者 |
横山 順一 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50212303)
高橋 智 佐賀大学, 理工学部, 准教授 (60432960)
山口 昌英 東京工業大学, 理学院, 教授 (80383511)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
40,690千円 (直接経費: 31,300千円、間接経費: 9,390千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2017年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2015年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | インフレーション宇宙 / 量子揺らぎ / 原始ブラックホール / 修正重力理論 / 宇宙の構造形成 / 超重力理論 / 観測的宇宙論 / 重力的再加熱 / 宇宙の量子ゆらぎ / 重力波ゆらぎ / 宇宙論的摂動論 / 重力波 / 原始磁場 / 原始非ガウス性 / 宇宙論的量子揺らぎ / 宇宙論的重力波 / 宇宙の再加熱 / 原始非ガウス揺らぎ / 宇宙の量子揺らぎ / 重力波揺らぎ / 宇宙論的揺らぎ / 宇宙論的非ガウス揺らぎ / 宇宙背景輻射 / 宇宙論 |
研究成果の概要 |
インフレーション宇宙論は観測データを最もよく説明する理論であるが,何がインフレーションを引き起こしたかという最も基本的な問いに対する満足のいく答えはまだない。本研究計画では,インフレーション宇宙論を観測的制限も含めて様々な側面から研究し,インフレーションの正体に多角的に迫り多くの成果を得た。その最も重要な成果の一つは,インフレーションの最中に発生した時空の揺らぎが,宇宙がまだ高温高密度であった宇宙初期にブラックホールとなり,それが現在宇宙の暗黒物質となっている,という原始ブラックホール=暗黒物質説の提唱である。この仮説が検証されると,インフレーションの正体に大きく近づくことになる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙誕生の直後,時間にして100億x100億x100億分の一秒の頃の宇宙の急激な加速膨張をインフレーションという。しかし何がインフレーションを起こしたかは全くわかっていない。本研究では,この答えに近づくべく多面的にインフレーション宇宙論の研究を進めた。その結果,インフレーションの元となり得る理論の明快な分類,インフレーション宇宙起源の揺らぎがブラックホールとなり,それが現在の宇宙の暗黒物質となる可能性の指摘,インフレーション後の宇宙の熱化過程の解析と,それによる新たな熱化過程の提唱などの成果をあげた。これらによって宇宙の起源についての知見がますます深まった。
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