研究領域 | 宇宙からひも解く新たな生命制御機構の統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
15H05938
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬原 淳子 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 連携教授 (60209038)
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研究分担者 |
白川 正輝 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 有人宇宙技術部門, 主幹研究開発員 (30624522)
内田 智子 一般財団法人日本宇宙フォーラム, 宇宙利用事業部, 研究員 (90724964)
佐藤 文規 京都大学, 健康長寿社会の総合医療開発ユニット, 特定助教 (10588263)
飯田 敦夫 京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (90437278)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
95,030千円 (直接経費: 73,100千円、間接経費: 21,930千円)
2019年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2017年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2016年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2015年度: 28,470千円 (直接経費: 21,900千円、間接経費: 6,570千円)
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キーワード | 宇宙医学 / 骨格筋 / 発達・老化 / 生体分子 / ゲノム / 再生医学 / 細胞・組織 / 筋萎縮 / 発生・分化 / 骨格筋萎縮 / 運動 / 再生 / 加齢 / メカニカルストレス / ゼブラフィッシュ / 宇宙 / 無重力 / 発現制御 / 老化 / 再生医療 / ストレス |
研究成果の概要 |
宇宙滞在に起因する筋萎縮の分子メカニズムの解明を目的として、我々はゼブラフィシュを国際宇宙ステーションに滞在させ、宇宙滞在により骨格筋で起きる遺伝子変化を解析した。その中で宇宙滞在中のみ変化する遺伝子群を同定したこと、さらに擬似微重力実験を組み合わせることにより、重力負荷に応答する遺伝子・遺伝子ネットワークの存在を示唆したところが画期的である。また、廃用性筋萎縮に類似した運動抑制モデル・加齢早期・γ線照射後の骨格筋との比較により、それらとの違いや類似性を追求したところにも新規性がある。これらの知見は、宇宙滞在あるいは加齢や疾病に伴う筋萎縮への対策を練る上で、極めて貴重な第一歩となるであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
JAXAの協力を得て行った宇宙滞在実験を実現し、次世代シーケンサーを用いたトランスクリプトーム解析を用いて、筋萎縮の初期反応、微重力環境への適応、地上帰還に伴う回復などを明らかにし、筋萎縮対策のターゲットとなるパスウェイや遺伝子群の解明を目指してきた。その結果、宇宙滞在に伴って変動する数百遺伝子を確認することができ、その中に、廃用性骨格筋萎縮とは異なる、また老化との関連が示唆されるメカニズムが見出された。これらの結果は、宇宙滞在に伴う筋萎縮対策だけでなく、サルコペニア治療や予防など、高齢化社会における問題解決への新たな道を示すものである。
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