研究領域 | 宇宙からひも解く新たな生命制御機構の統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
15H05940
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森田 啓之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80145044)
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研究分担者 |
梶 博史 近畿大学, 医学部, 教授 (90346255)
上田 陽一 産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (10359606)
村谷 匡史 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50730199)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
95,030千円 (直接経費: 73,100千円、間接経費: 21,930千円)
2019年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2017年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2016年度: 16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2015年度: 28,470千円 (直接経費: 21,900千円、間接経費: 6,570千円)
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キーワード | 耳石前庭系 / 可塑的変化 / 筋-骨連関 / 球形嚢 / 前庭神経核 / 前庭電気刺激 / 平衡機能障害 / 起立性低血圧 / 前庭系 / 過重力 / 微小重力 / ノイズGVS / 筋・骨連関 / 糖・エネルギー代謝 / 自律神経 / 平衡機能 / 尾懸垂 / 糖代謝 / 重力環境 / 前庭系可塑性 / 前庭系適応障害 / 筋・骨連携 / 摂食関連ペプチド / noise-GVS / 前庭-血圧反射 / 宇宙飛行士 / 可塑性 / 適応障害 / 前庭系の可塑性 / ストレス反応 / 筋萎縮 / 骨量減少 / 宇宙医学 / 重力生理学 / 環境生理学 / 分子遺伝学 |
研究成果の概要 |
微小重力に伴う医学的諸問題の原因に,重力の感知器官である耳石前庭系の可塑的変化が関与しているとの仮説のもと,前庭系を介する種々の身体活動および過重力,微小重力環境により引き起こされる耳石感覚細胞と1次ニューロンである前庭神経核の変化を調べ,以下の成果を得た。 前庭系は,これまで知られていた機能以外にも摂食,糖代謝,体温,血圧,筋量・骨量調節など多彩な身体機能調節に関与している。これらの機能は,可塑性が強く異なる重力環境に曝されるとその機能が変化する。この可塑的変化には,球形嚢および前庭神経核の遺伝子発現変化が関与する。可塑的変化の対策として前庭系を電気刺激する方法が有用である可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「宇宙は老化のアクセラレータである」と言われるように,宇宙飛行に伴う医学的問題―平衡機能障害,起立性低血圧,筋量・骨量減少―は高齢者にもみられる症状であり,高齢者において活動量減少に伴う前庭への入力減少により,前庭機能が低下して,これらの症状を引き起こしている可能性がある。実際,高齢者では,前庭-血圧反射の調節力が大きく損なわれており,それが起立性低血圧の原因となっている。本研究成果は,重力変化に対する生体適応を理解し,それによって引き起こされる医学的問題の発症機序解明に貢献し,宇宙飛行士の健康増進法を提案したのみならず,この方法を高齢者に適応し,QOL改善につなげる可能性が示唆された。
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