研究領域 | 脳・生活・人生の統合的理解にもとづく思春期からの主体価値発展学 |
研究課題/領域番号 |
16H06397
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村井 俊哉 京都大学, 医学研究科, 教授 (30335286)
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研究分担者 |
福田 正人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20221533)
佐藤 尚 沖縄工業高等専門学校, メディア情報工学科, 准教授 (70426576)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
192,790千円 (直接経費: 148,300千円、間接経費: 44,490千円)
2020年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2019年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2018年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2017年度: 35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2016年度: 50,830千円 (直接経費: 39,100千円、間接経費: 11,730千円)
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キーワード | 神経科学 / 脳・神経 / 認知科学 / エージェント / ソフトコンピューティング / 基底生活行動(生活習慣) / 主体価値 / 生活行動 / 神経画像 / 近赤外線スペクトロスコピー / シミュレーションモデル / 行動嗜癖 |
研究成果の概要 |
個人の主体的な価値は日々の生活行動を形作り、生活行動の蓄積は脳の可塑的な変化をもたらし、可塑的に変化した脳は個人の価値の形成に影響を与える。この循環を「主体価値・基底生活行動・脳のスパイラル・モデル」とみなし、MRIや脳磁図による神経画像、活動量計による生活記録、心理検査、計算論によるマルチエージェント・シミュレーション等の手法を用い、多岐にわたる成果を発信した。レジリエンスや認知的柔軟性などの個人属性が、社会に適した生活行動をもたらし、神経ネットワークとしての脳活動に種々の影響を与えることを実証し、リアル・ワールドにおける生活行動を軸とした主体価値の神経基盤の解明に貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「主体価値・基底生活行動・脳のスパイラル・モデル」は、動的に変化する現実世界の中での人の多様な行動を研究・理解する上での大枠としてのフレームワークとなる。多様な価値観が尊重される今日、既存の価値に縛られない創造的な生き方が求められているが、一方で情報が多すぎるゆえの生きづらさも多くの人が感じている。また、covid-19の流行により従来通りの生活が奪われる事態に直面した。すなわち主体価値と生活行動の双方において、これまでになかった柔軟さが人類に課せられている。本研究は、人の多様な価値観や生活行動を、それらの相互連関、神経基盤、さらには動的変化も踏まえた上で理解する上での一つの方向性を示した。
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