研究領域 | パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究 |
研究課題/領域番号 |
16H06412
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
若野 友一郎 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (10376551)
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研究分担者 |
小林 豊 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (70517169)
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 名誉教授 (30124217)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
112,580千円 (直接経費: 86,600千円、間接経費: 25,980千円)
2020年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2019年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2018年度: 23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2017年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2016年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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キーワード | 数理モデル / 文化進化 / 集団ゲノミクス / 反応拡散系 / 個体群動態 / ゲノム解析 / 人類学 / 個体数動態 / 集団遺伝学 |
研究成果の概要 |
絶滅人類が生息していた頃のアジア(パレオアジア)において新人がいつ、どのように拡散し定着したかを文化史的観点から解明するため、B02班では数理モデル構築と解析、シミュレーションを用いて研究した。個体数変化と文化変化の相互作用をメインとする生態文化的拡大モデルを構築し、その解析の結果、ヨーロッパやアジアへ新人と旧石器文化がどのように拡散するかを説明した。また、データベース化された考古資料に対する数理的な手法として、文化スペクトルの概念を開発し、その数学解析を行った。これらの成果は、本プロジェクトで作成されたパレオアジアデータベースに適用される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化の伝播に着目して新人の拡散を研究するためには、考古学との連携が必須である。本プロジェクトで開発した生態文化的拡大モデルは、反応拡散系と呼ばれる数学の手法を、考古学的問題解決に用いたものであり、これによって強固な論理を持つ仮説を提示することができた。我々人間はどこから来たのか、我々とは遺伝子を指すのか文化なのか、このような問題を考える上で、絶滅人類が生息していた頃の我々の祖先を知ることは重要である。この問題に対し、数理科学的視点を持ち込み、文理融合分野できちんとした成果を上げたことは、学術的のみならず社会的意義も存在すると考えられる。
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