研究領域 | グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立 |
研究課題/領域番号 |
16H06547
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
松永 泰行 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20328678)
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研究分担者 |
鈴木 恵美 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (00535437)
井上 あえか 就実大学, 人文科学部, 教授 (30388988)
増原 綾子 亜細亜大学, 国際関係学部, 教授 (70422425)
錦田 愛子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 准教授 (70451979)
岩坂 将充 北海学園大学, 法学部, 准教授 (80725341)
中山 裕美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90634014)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
97,370千円 (直接経費: 74,900千円、間接経費: 22,470千円)
2020年度: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2019年度: 23,660千円 (直接経費: 18,200千円、間接経費: 5,460千円)
2018年度: 20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
2017年度: 21,710千円 (直接経費: 16,700千円、間接経費: 5,010千円)
2016年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 関係性 / 境界 / 危機 / 通時的関係性 / 錯綜 / 関係学 / 因果分析 / 比較歴史分析 / 国家 / 制度 / 通時的関係 / 通時的 / トランスナショナル / 変容 / 政治学 / 国際関係 |
研究成果の概要 |
本研究は、世界的に発生する「グローバルな危機」を分析するための新たな視座として、国家や個人等を「主体」視する伝統的視座と決別し、拡散・重層化しながら錯綜する関係性から主体を含む残りの全てが構成されるとする「グローバル関係学」の構築に、理論面および実証面の双方において資することを目指してきた。既存研究の精査や国内外での研究集会での議論を積み重ね、学理的には通時的関係性の錯綜との視座の提示で貢献し、最終的な研究成果を、『グローバル関係学』叢書シリーズの第2巻『「境界」に現れる危機』として、2021年2月に公刊し、その直後に公開報告会(ウェビナー)を執筆者全員と外部討論者を含めオンラインで開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国家・組織・運動体や個人を「主体」視する伝統的な視座は根強く、4年半の研究プロジェクトの主宰と「グローバル関係学」シリーズ(全5巻)の出版で目的が容易に達成できたと考えるのは早計であり、今後とも社会科学的な「関係学」およびそのグローバル版としての危機の「グローバル関係学」の必要性と意義を唱道し続ける必要がある。拡散し重層化しながら錯綜する関係性から主体を含む残りの全てを構築する「関係学」をかねてより提起してきた欧米の社会学者や国際関係論の論者と世界的な研究ネットワークを構築し、さらなる唱道の努力が必要であるが、それへ向けた努力の日本国内における端緒をつけることはできたと考えている。
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