研究領域 | グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立 |
研究課題/領域番号 |
16H06550
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
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研究分担者 |
松本 弘 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (10407653)
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30366976)
遠藤 貢 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70251311)
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
98,800千円 (直接経費: 76,000千円、間接経費: 22,800千円)
2020年度: 21,710千円 (直接経費: 16,700千円、間接経費: 5,010千円)
2019年度: 22,100千円 (直接経費: 17,000千円、間接経費: 5,100千円)
2018年度: 21,710千円 (直接経費: 16,700千円、間接経費: 5,010千円)
2017年度: 21,710千円 (直接経費: 16,700千円、間接経費: 5,010千円)
2016年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
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キーワード | 地域研究 / 国際関係論 / 紛争 / 国家 / 非国家主体 / 世論調査 / ナショナリズム / 国家建設 / 中東 / アフリカ / 東欧 / 社会科学 / 政治学 / 国際政治学 / 比較政治学 / 崩壊国家 / 破綻国家 / 平和構築 |
研究成果の概要 |
本研究は、新学術領域研究「グローバル関係学」の計画研究B02として、紛争や内戦などの結果発生する国家破綻状態、およびその権力の空白に出現する非国家主体による越境的ネットワークの、発生原因と展開過程、国際政治における位置づけを分析することを目的とした。シリア、イラク、イエメン、リビア、イラン、ソマリア、ボスニアの(潜在的)紛争国での同一デザインを用いた世論調査を実施し、越境的な政治現象やネットワークの存在、非国家主体の台頭に対する市民の意識を析出した。特に国家をめぐるエリートのディスコースだけでなく、市民からの受容のされ方に着目することで、エリートと非エリートのあいだの「関係性」を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバルな危機、特に紛争や緊張関係、およびその背景/結果として存在する社会的・政治的不公正や差別といった現代的諸問題が示していたのは、20世紀まで構築されてきた主権国家とそれを軸とした国際社会という近代社会科学的「常識」が崩壊(メルトダウン)し、社会の安定と発展を確保してきた諸制度が機能不全に陥っているという危機的な事実であった。この「新しい危機」を理解し解決するためには、それがローカルな社会関係から国家間、さらには文化・文明圏間の関係まで、複雑に関連しつつ広がっていることを認識する必要があった。本研究は、これを踏まえた「関係性」に着目した新たな知の創出としての意義を有する。
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