研究領域 | 和解学の創成-正義ある和解を求めて |
研究課題/領域番号 |
17H06338
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
外村 大 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40277801)
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研究分担者 |
中山 大将 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (00582834)
宮本 正明 大阪経済法科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20370207)
猪股 祐介 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (20513245)
坂田 美奈子 北洋大学, 国際文化学部, 教授 (30573109)
伊地知 紀子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40332829)
加藤 恵美 帝京大学, 外国語学部, 講師 (60434213)
菅野 敦志 共立女子大学, 国際学部, 准教授 (70367142)
岡田 泰平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70585190)
松田 ヒロ子 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (90708489)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
38,090千円 (直接経費: 29,300千円、間接経費: 8,790千円)
2021年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2020年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2019年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 歴史問題 / 戦後補償 / 和解 / 植民地支配 / 戦争 / 人権 / 侵略戦争 / 人権侵害 / 歴史認識 / 市民運動 / 和解学 / 過去清算 / 植民地主義 / 歴史認識問題 / 日本史 / 社会学 / 東洋史 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究でいう歴史問題は、戦争や植民地支配、強権的な政権の政治弾圧などによる人権被害に対する名誉回復、真相調査や補償要求などである。日本、韓国、台湾などにおいてそうした歴史問題に取り組む市民の活動の歴史とその意義や課題について、プロジェクト参加者は資料調査やインタビューから、その展開を跡付け、考察を行った。そして、超党派的な合意による取り組みやコミュニティレベルでの熟議での問題解決や市民レベルの和解創出の可能性とともに、被害当事者の意向を尊重することの限界、組織化と活動拡大に伴う超党派性の維持や人格的なつながりによる信頼関係の保持の困難などをめぐる課題の存在などを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日、日本社会で歴史問題について語る時、それによる近隣諸国との対立や葛藤の要素ばかりが注目され、和解の可能性やそれに向けた努力は意識されにくい。しかし、一般に知られている以上に、日本社会でも活動が積み重ねられ、コミュニティや小さな市民同士の交流のなかで、成果を上げている事例を見つけ出し、和解の可能性を確認することができた。 その研究成果は、市民向けシンポジウム開催や論文集の刊行を通じて公表している。また、歴史問題の和解のために活動してきた人びとの証言記録も多く収集している。今後、それを活用した研究も可能になる見通しである。
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