研究領域 | 和解学の創成-正義ある和解を求めて |
研究課題/領域番号 |
17H06339
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
浅野 豊美 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (60308244)
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研究分担者 |
土屋 礼子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00275504)
青山 瑠妙 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (20329022)
米倉 律 日本大学, 法学部, 教授 (20734726)
小菅 信子 山梨学院大学, 法学部, 教授 (30319082)
武井 彩佳 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (40409579)
李 海燕 東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 准教授 (50708196)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (60189214)
丁 智恵 東京工芸大学, 芸術学部, 准教授 (90794545)
平川 幸子 早稲田大学, 留学センター, 准教授(任期付) (80570176)
中山 大将 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (00582834)
木村 幹 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (50253290)
加藤 恵美 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (60434213)
金 泰植 九州大学, 比較社会文化研究院, 特別研究者 (20827406)
小林 聡明 日本大学, 法学部, 准教授 (00514499)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
38,350千円 (直接経費: 29,500千円、間接経費: 8,850千円)
2021年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2018年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | メディア / 記憶 / 植民地 / 映画 / ドキュメンタリー / 文化交流 / アイデンティティー / 和解 / 感情 / 歴史認識 / 人権 / 和解学 / 文化 / ジャーナリズム / ドラマ / 歴史記憶 / 国民感情 / 慰安婦問題 / 価値 / 価値としての人権 / 国民的矜持 / 国民的自虐 / 価値としての豊かさ / 文化記憶 / ナショナリズム / グローバル化 / 文学 / 多文化主義 / 表象 / 文化触変 |
研究成果の概要 |
民主主義が制度として実際に機能するためには、民主の主体としての「民」、つまり「国民」という巨大な共同体が不可欠で、想像の共同体を心の中に想像せしめることを可能にしているメディアは、国民に共有される記憶をどのように形成してきたのか、日本の戦後の文化政策、テレビ、映画における植民地支配と戦争に関するドラマやドキュメンタリーのあり方を分析しつつ、それを欧州との比較、それにアジアの中国韓国と比較した。加害の責任に向き合うような作品が1950年代から60年代にかけて存在したが、70年代に大きな転換点があったこと、植民地的記憶を考える必要が、欧州と異なる文脈で求められていることが提示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の国民に関わる歴史的な事象を報道するに際しては、メディアにも正確さ、誠実さの上に、「異論を唱える人々とも相互に承認し合」ってケアする態度が要求される。その上で「人種的民族的偏りや代表性、描かれ方における偏見」に注意し「世界認識の多元性を反映」させるために、日本が何をいかに配慮すべきかを考える材料を提供した。 集団内部で暗黙の内に共有されている無意識の記憶や感情が、今や意識の世界における国内外の政治的紛争と深く関わる構図も提示した。歴史の記憶をめぐっては、人権という規範に対抗して、豊かさや発展に関する記憶が登場して、対抗的な文化が展開されているという図式を提示し、知的対話の基礎とした。
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