研究領域 | 重力波物理学・天文学:創世記 |
研究課題/領域番号 |
17H06361
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田越 秀行 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30311765)
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研究分担者 |
小嶌 康史 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (10192577)
カンノン キップ 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50777886)
伊藤 洋介 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (60443983)
川口 恭平 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (60822210)
木内 建太 京都大学, 基礎物理学研究所, 特任准教授 (40514196)
柴田 大 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (80252576)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
168,090千円 (直接経費: 129,300千円、間接経費: 38,790千円)
2021年度: 33,540千円 (直接経費: 25,800千円、間接経費: 7,740千円)
2020年度: 45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)
2019年度: 29,640千円 (直接経費: 22,800千円、間接経費: 6,840千円)
2018年度: 31,200千円 (直接経費: 24,000千円、間接経費: 7,200千円)
2017年度: 27,820千円 (直接経費: 21,400千円、間接経費: 6,420千円)
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キーワード | 重力波 / 連星中性子星 / 連星ブラックホール / レーザー干渉計 / 中性子星 / ブラックホール / マグネター / キロノバ / レーザー干渉計型重力波検出器 / パルサー / 宇宙物理学 / レーザー干渉計重力波検出器 / 一般相対性理論 |
研究成果の概要 |
KAGRAがGEO600と2020年に行った初めての国際共同観測のデータ解析を本研究課題が主導して行った。連星中性子星合体の全天探索などを行った結果、有意な重力波信号は見つからなかったが、KAGRAの感度が向上した暁には天体物理学的成果に十分貢献出来ることを示した。連星中性子星連星合体の高精度数値シミュレーションにより、潮汐変形率を取り入れた新しい解析的な高精度の重力波波形モデルの構築した。これは今後の重力波解析で利用される。GW170817の観測データの独自の再解析により、以前は知られてなかった新しい知見を得た。その他、中性子星が関連する重力波天文学の様々な課題に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米以外で唯一存在する大型重力波検出器であるKAGRAの始めての国際共同観測データ観測の解析を、LIGO-Virgo-KAGRAの国際共同データ解析チームにおいて主導して行った。その結果、国際重力波検出器ネットワークの一員としてのKAGRAが、天体物理学的成果に貢献出来ることを示した。マルチメッセンジャー重力波天文学を軌道に乗せるためには、複数台の重力波検出器による同時観測が重要であり、KAGRAが国際ネットワークの一局として有効に機能できことをデータ解析の面から示したといえる重要な結果である。
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