研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
18H05448
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
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研究分担者 |
中町 信孝 甲南大学, 文学部, 教授 (70465384)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60201935)
深見 奈緒子 国士舘大学, 付置研究所, 研究員 (70424223)
山口 昭彦 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (50302831)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
48,360千円 (直接経費: 37,200千円、間接経費: 11,160千円)
2022年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2021年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2020年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2019年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 都市 / 西アジア / イスラーム / ネットワーク / 文明 / 多様性 / コミュニティ / 都市社会 / 地理空間情報 / 空間構造 |
研究実績の概要 |
4年目にあたる2021年度もまた、新型コロナウイルス感染症を理由とした緊急事態宣言のため、海外調査や国際研究集会の開催が当初の予定通りには遂行できなかった。そのため、前年度の9月より始めたオンラインによる国内研究会を6月に開催し、ローマ都市と西アジア都市との比較考察を行った。 また、新学術領域研究2021年度研究成果報告書『都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究4』に、山口昭彦「18世紀初頭イラン西部の集落概観:人口規模と宗教構成をめぐって」、および守川知子「イスファハーンの歴史的墓地にみる都市と墓地の空間構造」を寄稿した。 2021年12月には、これまでの研究成果をまとめた15本の西アジア都市に関する一般向けの論文集・守川知子編『都市からひもとく西アジア:歴史・社会・文化』(アジア遊学264)を勉誠出版より刊行した。同書は、文献史料・絵図・地図などから都市社会を多角的に検証することにより、従来の「イスラーム都市」というステレオタイプな見方を覆し、さまざまなバックグラウンドをもつ人びとが「都市」という限られた空間の中で相互に関わり合いながら都市や都市社会を形成していく様子を描き出し、中世から近代における西アジア都市社会の多様性を明らかにした。 さらに、「都市とは何か」を検討するにあたり、様々な地域や時代の歴史学の専門家によるオンライン講演会「都市の世界史」を立ち上げ、2022年度4月からおおむね月1回開催した。同年度には計10回の講演会を行い、毎回80~150名の参加者を得ることができた。 2022年度の後半には、12月にチュニジアで2回の国際研究集会を開催し、また2月から3月にかけて筑波大学、京都大学、東京大学で計4回の国際研究集会や海外の研究協力者による講演会を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大と緊急事態宣言のために、予定していた海外での資料調査やフィールド調査が不可能となった。そのため、成果取りまとめのための国際会議や研究集会が開催できなかった。そのため、2021年度は国内で可能なことを中心に、日本語での成果取りまとめなどに注力した。 繰越後の2022年度には、オンラインを活用して講演会を実施することや、国際研究集会をチュニジアや日本で複数回開催することにより、研究の遅れを取り戻すことに尽力した。
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今後の研究の推進方策 |
本共同研究の最終成果となる英文論文集刊行に向けて、国際研究集会を開催することによって海外の研究協力者らとの意見交換を進めていく。
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