研究領域 | ニュートリノで拓く素粒子と宇宙 |
研究課題/領域番号 |
18H05543
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州大学 (2019-2023) 京都大学 (2018) |
研究代表者 |
津村 浩二 九州大学, 理学研究院, 准教授 (40648101)
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研究分担者 |
下村 崇 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (00447278)
安田 修 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (50183116)
杉山 弘晃 富山県立大学, 工学部, 准教授 (50548724)
佐藤 丈 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (60322294)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
93,860千円 (直接経費: 72,200千円、間接経費: 21,660千円)
2022年度: 20,150千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 4,650千円)
2021年度: 19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2020年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2018年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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キーワード | ニュートリノ / CPの破れ / 質量の起源 / 対称性 / 暗黒物質 / 対称性の破れ / フレーバー / 陽子崩壊 / レプトンフレーバーの破れ / 質量起源 / 新現象 / 荷電レプトン / ヒッグス |
研究成果の概要 |
ニュートリノ振動実験の詳細解析を行い、質量階層性の縮退、θ23、CP位相δ、非標準相互作用を決定できることを示した。レプトンフレーバーの破れの探索においては、放出される電子の角度分布を用いると相互作用の形を決められることが分かった。さまざまなレプトン数およびバリオン数を破る過程が、超高エネルギーにおける理論の対称性によっては、他の実験と矛盾することなる観測可能なレベルで起こることを示した。ニュートリノ質量模型を新粒子の相互作用の観点から分類し系統的に分析することで、これまであまり注目されてこなかったディラックニュートリノに対する新たな質量模型が発見された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニュートリノの関わる素粒子の現象論的研究から各種の素粒子実験・宇宙観測のインパクトの最大化に貢献した。特に精密なニュートリノパラメタの決定や、新物理の探索能力の向上に寄与した。荷電レプトンフレーバーの破れの研究により精密測定されたニュートリノ質量と混合角、CPの破れが示唆する新物理が持つ対称性の理解が進んだ。また多様なニュートリノ模型を考案することで、新しい視点で新物理模型を構築することが可能になった。さらにバリオン数とレプトン数の非保存の研究や新奇現象の解析から新物理とその現象論的予言の関係を明らかにし、模型の実験による検証が可能になった。
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