研究領域 | 分子高次系機能解明のための分子科学―先端計測法の開拓による素過程的理解 |
研究課題/領域番号 |
19056005
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
関谷 博 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (90154658)
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研究分担者 |
大橋 和彦 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (80213825)
迫田 憲治 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教 (80346767)
南部 伸孝 上智大学, 理工学部, 教授 (00249955)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
80,300千円 (直接経費: 80,300千円)
2011年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2010年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2009年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2008年度: 27,500千円 (直接経費: 27,500千円)
2007年度: 27,800千円 (直接経費: 27,800千円)
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キーワード | プロトン移動 / 水素結合 / 赤外分光 / ゆらぎ / 金属・溶媒和 / 配位構造 / 非断熱遷移 / 波束発展法 / 高次系 / クラスター / MDシミュレーション / 光異性化 / 量子化学計算 / 電子スペクトル / 電荷移動 / 金属溶媒和クラスター / 分子高次系 / 協同効果 / 電子・振動スペクトル |
研究概要 |
気相における水素結合クラスターの励起状態多重プロトン移動および金属イオンの配位・溶媒和構造について周波数領域のレーザー分光を用いて研究した。励起状態多重プロトン移動と水素結合ネットワークの異性化機構については、ピコ秒時間分解分光も行った。これらの実験から、プロトン移動と水素結合ネットワークの異性化ダイナミクスについて新奇な情報が得られた。更に、水和アミドのモデルクラスターであるアセトアニリドおよびホルムアニリドと水の1:1 クラスターの光イオン化により、水分子がC=O サイトからNHサイトに転移することを発見した。2-フェニルエタノールと水の1:1 クラスターの光イオン化を行い水素結合の揺らぎを観測した。Mg、V、Fe、Co、Ni、Cu、Ag の1価の金属イオンに水、メタノール、アンモニアなどを段階的に溶媒和させ赤外解離分光を適用することによって、配位・溶媒和構造について研究し、気相と溶液の配位・溶媒和構造の違いについて比較した。また、単一ポテンシャルエネルギー曲面を断熱伝播させる半古典凍結ガウス伝播法と非断熱遷移を考慮するために使われる散乱理論を用い, 電子状態間の非断熱化学動力学を記述するための波束発展法の開発を行い、得られた方法をいくつかのモデル分子系に適用した。
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