研究領域 | 免疫系自己-形成・識別とその異常 |
研究課題/領域番号 |
19059015
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 (2008-2011) 独立行政法人理化学研究所 (2007) |
研究代表者 |
渡邊 武 京都大学, 医学研究科, 研究員 (40028684)
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研究分担者 |
小林 由佳 京都大学, 理化学研究所, 特別研究員 (00433590)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
58,100千円 (直接経費: 58,100千円)
2011年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2010年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2009年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2008年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2007年度: 12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
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キーワード | 人工免疫組織 / 人工リンパ節 / ストローマ細胞 / インデューサー細胞 / 抗原特異的二次免疫反応 / 感染防御 / 腫瘍免疫 / 人工脾臓 / 生体適合材料 / 抗体産生 / ヒト化マウス / メモリー細胞 / 免疫学 / 再生医学 / 感染症 / バイオテクノロジー / 人工組織 / 濾胞性ヘルパーT細胞 / リンパ節 / 再生医療 / 感染症治療 / モノクローナル抗体 / 免疫組織再生 / 癌治療 |
研究概要 |
我々は特定のストローマ細胞と樹状細胞をコラーゲンスポンジに吸着させてマウス腎臓皮膜下に移植するという簡単な方法によって、自然の二次リンパ節構造と類似した三次リンパ組織を世界で初めて人工的にしかも高率に再現よく構築することに成功した。今回の研究では以下のことを明らかにした。 (1)我々が作製した「人工リンパ節」は移植、脱着が容易であり、2ヶ月以上にわたって生体内で安定した構造が保持される。抗原刺激により人工リンパ節内および人工リンパ節を移植された宿主において強い抗原特異的二次免疫反応を誘導される。人工リンパ節には抗原特異的な記憶B 細胞、ヘルパーT細胞が濃縮される。 (2)担がんマウスにおいて腫瘍を外科的に摘除した後にそのマウスで人工リンパ節を構築すると腫瘍の再発が大幅に抑制され、さらに、その人工リンパ節を別の担がんマウスに移植するとがんの増殖が強く抑制される。 (3)ヒトを含めて動物種を越えてこのような強い免疫反応誘導能を有する人工リンパ節を構築する方法を確立した。まず、ストローマ細胞由来の分子の網羅的解析、スキャホールドとして徐放性に優れた生体適合材料の開発を行った。ストローマ細胞での遺伝子発現の網羅的解析からリンパ節様組織形成を誘導出来る特定の分子の組み合わせを見いだし、新たに開発した徐放性ゲルに吸着させることにより、抗原特異的免疫反応誘導能をもつ自然の二次リンパ節構造と類似した大型の人工リンパ組織を構築することに成功した。 (4)新生児マウスの脾臓ストローマ細胞の単個細胞凝集塊を用いてadultマウス体内に(白脾髄、赤脾髄、血管構造, Marginal zone等を持つ)完全な脾臓を再構築することに成功した。今後ストローマ細胞の解析を行う。
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