研究領域 | 人間機械共生社会を目指した対話知能システム学 |
研究課題/領域番号 |
19H05691
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
河原 達也 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00234104)
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研究分担者 |
井上 昂治 京都大学, 情報学研究科, 助教 (10838684)
吉川 雄一郎 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60418530)
飯尾 尊優 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (70642958)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
162,760千円 (直接経費: 125,200千円、間接経費: 37,560千円)
2023年度: 28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
2022年度: 28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
2021年度: 37,440千円 (直接経費: 28,800千円、間接経費: 8,640千円)
2020年度: 28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
2019年度: 41,080千円 (直接経費: 31,600千円、間接経費: 9,480千円)
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キーワード | 対話知能 / 音声対話 / ロボット / マルチモーダル / 知能情報学 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートフォンアシスタントやスマートスピーカによる音声対話システムの実用化が進んでいるが,ほとんどが一問一答にとどまっており,ユーザの意図に沿った対話を長く継続することは容易でない.本研究では,複数モダリティによる傾聴と複数ロボットによる対話のアプローチを組み合わせて,高度な対話感を実現し,対話継続と人間関係構築支援を可能にする知能対話システムの研究開発に取り組む.特に高齢者とのコミュニケーションを想定して,対話を継続させるためのメカニズムの解明と実現を目指す.また従来,対話相手は通常一人に限定されていたが,本研究では複数人も想定した対話モデル・システムの実現を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は、特に高齢者や精神障害者とのコミュニケーションを想定して、対話を継続するためのメカニズムの解明と実現を目指して行ってきた。京都大学のグループ(河原ら)では、人の話を傾聴するシステム・ロボットを構成し、共感的な応答を生成する様々な方法の研究を行った。大阪大学のグループ(吉川ら)では、複数のロボット間で発話交替をしたり,過去に対話した人に言及したりする戦略によって対話展開するロボットを開発した。また、両グループとA01班の熊崎教授らと共同で、2年以上にわたり、精神科(主に統合失調症)のデイケア利用者を対象として、ロボットを用いた対話実験を継続的に実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者や精神障害者とも長い時間対話を継続するための方法論を確立できた。言語情報だけでなく、適切なターンテイキング、相槌生成、視線配布などの有効性を示した。さらに、共有笑いを生成するロボットは世界的なメディアで取り上げられた。 2年以上にわたり、精神科(主に統合失調症)のデイケア利用者を対象に対話実験を行い、システムの様々な改善や利用法に関する知見が蓄積されるとともに、このようなシステムが受け入れられるようになった。
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