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心脳限界認識の哲学と心脳限界突破の倫理学

計画研究

研究領域⼼脳限界のメカニズム解明とその突破
研究課題/領域番号 20H05717
研究種目

学術変革領域研究(B)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅰ)
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 栄輔  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90554428)

研究期間 (年度) 2020-10-02 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード脳神経倫理 / 限界突破 / エンハンスメント / ニューロフィードバック / 限界 / 倫理 / 哲学
研究開始時の研究の概要

本研究は心脳限界の認識と突破に関する科学哲学・倫理学である。領域に特有の倫理的・法的・社会的課題を人文学的に掘り下げ、限界認識・突破の概念を彫琢することで、心脳限界突破という新たな融合学問領域に社会的・学問論的位置づけを与える。
本研究は心脳限界認識の哲学と心脳限界突破の倫理学に二分される。哲学的考察においては心の哲学、現象学、社会哲学の知見を援用しながら人間の認識、知識、能力の限界を規定する人間の自己反省的な認識のあり方、その限界を突破する人間の欲求を検討する。
倫理学的考察においては、理論的方法、経験的方法双方を混合させ、心脳限界突破の倫理的妥当性を人間的および社会的側面から検討する。

研究成果の概要

本研究は心脳限界の認識と突破に関する科学哲学・倫理学である。領域に特有の倫理的・法的・社会的課題を人文学的に掘り下げ、限界認識・突破の概念を彫琢した。限界概念の記述的研究の成果として、限界の経験を有する群、限界を見据えて努力することをやめた経験を有する群、それらふたつを有さない群の3群は均等に分かれることがわかった。倫理研究としてはエンハンスメントと人間性、社会性について国民意識調査の結果を取りまとめ、論文化を行った。エンハンスメントに関する欲求については、限界経験、および社会経済的格差が影響している。また、エンハンスメントの欲求は他者の行動に影響されることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題の成果は、心脳限界突破という新たな融合学問領域に社会的・学問論的位置づけを与えるものであった。これまで哲学的、倫理学的に「限界」という概念を中心に据え、その意味内容を明らかにしつつ、さらにはその限界概念とコンテンポラリーな技術の相互作用を捉えた研究は僅少であると考えられる。本研究課題を通じて、限界の概念の意味内容を分析できたこと、および限界突破を目指す脳科学技術がもたらす社会的・人間的影響について脳神経倫理の観点から研究を実施しエンハンスメントと他者の行動について知見を提示し得たことは本研究課題の学術的意義、社会的意義と考えることができる。

報告書

(2件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書

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公開日: 2020-10-30   更新日: 2024-12-25  

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