研究領域 | 生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新 |
研究課題/領域番号 |
20H05804
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
筒井 淳也 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90321025)
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研究分担者 |
渡邉 大輔 成蹊大学, 文学部, 教授 (20629761)
田中 慶子 明治学院大学, 社会学部, 研究員 (50470109)
菊澤 佐江子 法政大学, 社会学部, 教授 (70327154)
竹内 麻貴 国立社会保障・人口問題研究所, 国際関係部, 第2室長 (70802106)
西野 勇人 東日本国際大学, 健康福祉学部, 講師 (70845768)
安元 佐織 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 講師 (60649317)
李 ウェンウェン 立教大学, 社会学部, 助教 (00980989)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
43,680千円 (直接経費: 33,600千円、間接経費: 10,080千円)
2024年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2023年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2022年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高齢化 / 社会参加 / ライフコース / 生涯観 / 高齢者 / 就労 / 家族 / 社会調査 / 家族調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で明らかにする最初の課題は、高齢者の社会参加の社会的条件のうち、家族的条件を明らかにすることである。高齢者の場合、家族介護者の負担の研究についての蓄積は多いが、本人の社会参加条件の研究は比較的少ない。本人の健康状態が良好であることを前提として、高齢者自身による子どもや親へのケア負担は若年・壮年期の女性よりも小さいだろうが、配偶者については社会参加を阻害するケア負担を生じさせる可能性が予測できる。次の課題は、高齢者の社会参加の制度的条件の探索である。具体的には、どういった雇用・労働制度あるいは公的支援制度が高齢者の安定的な就労において必要なのかを探求する。
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研究実績の概要 |
B01計画研究班としては、2022年度の最も大きな研究活動は、2023年度の本調査に向けての予備的かつ補完的な調査である、「生涯観に関するインターネット」調査を実施したことであった。領域全体から設問を募り、B01班で集約を行って調査票を完成させた。2022年1月に実査を行い、3万ほどのサンプルサイズを幅広い年齢層から得ることができ、生涯観・加齢観やライフコースに関する貴重なデータを獲得することができた。調査概要と主な知見については、2022年度の第2回領域会議において、筒井淳也・田中慶子・Li Wenwenの三人が報告を行った。加齢の段階に応じた加齢観の特徴的な変化や、老後に重視することのライフコースごとの違いなど、興味深い分析結果を得た。
また、変動する「引退」については、水落正明氏(南山大学)を招聘して開催した2022年8月の研究会(Retirement trajectories and health in Japan)で知見の共有を行った。類似のテーマについては、研究協力者・前田信彦の研究成果もある(Maeda, 2022)。高齢化の「多様性」については、渡邉大輔(2022)などの研究成果を出すことができた。
「生涯観に関するインターネット」については、参加者(他の班からの参加者もあり)から研究計画を提出してもらい、各自、自領域において学会発表や論文作成を行うことになっている。2022年度終了時点でコーディングがまだ完成していないが、順次進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の第一目標は、予備的・補完的調査である「生涯観に関するインターネット調査」を実施することであった。設問を領域全体から募ったこともあり、調査票の調整と完成には時間を要したが、結果的には十分なデータを得ることができた。分析結果の一部を報告することもできた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には、本調査(NFRJ-S23)を実施する予定である。そのための準備として、高齢者の社会参加について、ライフコースの異質性の観点から調査観察・分析を行うために、必要な設問の検討を行い、かつ調査デザインを行うことになる。
B01班の分担者には、新たに2名を追加し、調査に向けた準備体制を整える。大きく分けて調査票設計と調査デザイン(調査委託先の選定を含めて)の二つのグループに分け、連携しながら計画を進めていく。
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