研究領域 | イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造 |
研究課題/領域番号 |
20H05829
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
石井 正子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40353453)
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研究分担者 |
小副川 琢 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (00847171)
見市 建 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (10457749)
飛内 悠子 盛岡大学, 文学部, 教授 (40773411)
鈴木 啓之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (50792488)
武内 進一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60450459)
日下部 尚徳 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (60636976)
熊倉 潤 法政大学, 法学部, 教授 (60826105)
佐原 哲也 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (70254125)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
69,290千円 (直接経費: 53,300千円、間接経費: 15,990千円)
2024年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2023年度: 14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2022年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
2021年度: 12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2020年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
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キーワード | 紛争 / 平和構築 / イスラーム / 信頼 / コネクティビティ / 武力紛争 / イスラム / ムスリム / 平和駆逐 / 信頼構築 / 武力紛争地域 / 紛争影響地域 |
研究開始時の研究の概要 |
ムスリムと非ムスリムの共存、異なるイデオロギーのムスリムどうしの関係性が政治争点化した紛争影響地域を対象に、コネクティビティをキーワードに研究を行う。紛争影響地域の人びとが越境して互いの経験を交換し、非ムスリムや域外のムスリムと信頼・平和を構築する諸相を検証する。検証にあたっては、東南アジア、南アジア、東アジア、中東、バルカン、アフリカの紛争影響地域でのフィールド調査をもとに実証的な比較研究を行う。検証を通じて明らかになったことを総合的に考察し、イスラーム圏のコネクティビティが形成する非ムスリムとの信頼・平和構築の戦略知を可視化し、新たな秩序形成の過程として明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年4月15日にスーダンで発生した国軍と準軍事組織RSFとの武力衝突を受け、4月27日に緊急講演会「スーダンの軍事衝突:現状、背景、見通し」(於オンライン)を共催した。参加者は200名であった。 10月7日以降に展開した「ガザ戦争」に際しては発生5日後の10月12日に緊急セミナー1「緊迫するパレスチナ/イスラエル情勢を考える」(於オンライン)を行った。一般社会の関心は高く、参加者は430人であった。続いて11月29日に緊急セミナー2「2023年パレスチナ/イスラエルのカタストロフ〈ナクバ〉の地球的意味を考える」(於オンライン)、12月21日にはシンポジウム「パレスチナの歴史と現在:入植者植民地主義と抵抗の100年を考察する」(於立教大学)を開催した。 2024年2月23日には、公開講演会・上演会「占領の囚人たち:演劇によるパレスチナ連帯の可能性」、24日には公開講演会「ガザ・モノローグ」を主催した。23日のイベントでは、昨年度に招へいしたエイナット・ヴァイツマン氏の演劇「占領の囚人たち」の録画を上映し、「ガザ戦争」後の状況に鑑みて新たな解説を加えた。両イベントの参加者はのべ282人であり、社会の関心に広く応えたものとなった。加えて2023年11月9日にはワークショップ「Extremist Marriage: The Role of ISIS Women in Indonesia」(於早稲田大学)を開催した。 2024年3月1日~3日にExploring the Tacit Knowledge of Trust Building and Connectivity amidst Predicaments(於東京大学駒場キャンパス)と題する国際シンポジウムを共催した。昨年度のマラウィ包囲戦の国内避難民に関する委託調査の結果を実施者に報告してもらうなど、成果につなげることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先の述べた研究実績のほか、分担者各自が個人の研究テーマを進めており、2024年度に成果を出版する予定で順調に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、各自がこれまで進めてきた研究テーマに関する最終追跡調査を行い、それを踏まえて研究成果を共著として出版する予定である。出版にあたっては、メンバーで相互に草稿の読み合いを行う研究会を設定する。草稿に批判的に考察を加えることにより、内容の充実を図る。
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