配分額 *注記 |
134,550千円 (直接経費: 103,500千円、間接経費: 31,050千円)
2024年度: 19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
2023年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2022年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2021年度: 52,780千円 (直接経費: 40,600千円、間接経費: 12,180千円)
2020年度: 23,400千円 (直接経費: 18,000千円、間接経費: 5,400千円)
|
研究実績の概要 |
1) TADF分子では、S1-T1間のエネルギー差を小さくするため、HOMO/LUMOを空間的に分離させることが求められる。このHOMO/LUMOの分離はドナー(D)-アクセプター(A)間のねじれ角により大きく左右されるが、有機EL素子内で分子は非晶状態にあるため、その角度がどのようになっているかは不明であった。今回、A02班の鈴木グループ(G)と共同で、動的核偏極固体NMR法により、非晶膜におけるTADF分子のD-A間ねじれ角の定量的解析法を開発し、その定量化に成功した(J. Am. Chem. Soc., 145, 16324 (2023))。また、筑波大学の丸本Gと共同で、TADFデバイスのoperando ESR測定に成功した(Sci. Rep., 13, 11109 (2023))。 2) 有機ELの素子寿命は大きな問題として残されている。我々は、その要因と考えられる材料純度を高める手法を開発した(ACS Sustainable Chem. Eng., 10.1021/acssuschemeng.3c07671)。 3) 我々が領域内で提供したTADF分子設計法を基に、今年度も新たなTADF分子を開発した (Bull. Chem. Soc. Jpn., 97, 1 (2024), A01班の今堀G、秋山Gとの共同研究、Sci. Rep., 13, 7644 (2023), A03班の儘田Gとの共同研究、J. Mater. Chem. C, 11, 5968 (2023), 奈良先端大 河合Gとの共同研究、ACS Appl. Opt. Mater., 10.1021/acsaom.3c00475, インドとの共同研究)。 4) 我々が以前に開発したTADF分子を基に、TADF現象の動的挙動-発光特性相関を英国との共同研究により進めた(J. Phys. Chem. C, 127, 8607 (2023))。ドイツとの共同研究では、1CT, 3CT両準位に影響を与えることなく、3LE準位を独立に変化させることにより発光特性を向上させたTADF分子群に対する基礎研究を進めた(Appl. Phys. Express, 10.35848/1882-0786/ad392a)。
|