研究領域 | 脳の若返りによる生涯可塑性誘導ーiPlasticityー臨界期機構の解明と操作 |
研究課題/領域番号 |
20H05922
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
高橋 琢哉 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (20423824)
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研究分担者 |
阿部 弘基 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40737409)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
123,370千円 (直接経費: 94,900千円、間接経費: 28,470千円)
2024年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
2023年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
2022年度: 23,010千円 (直接経費: 17,700千円、間接経費: 5,310千円)
2021年度: 21,840千円 (直接経費: 16,800千円、間接経費: 5,040千円)
2020年度: 32,500千円 (直接経費: 25,000千円、間接経費: 7,500千円)
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キーワード | 臨界期 / AMPA受容体 / GABA受容体 / 脳卒中 / PET / リハビリテーション / E-I balance / PETイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後には機能回復がみられる「臨界期」が存在する. この臨界期の生物学的な根拠はヒトでは明らかにされていない. 本研究では, ヒト生体脳で興奮-抑制バランス(E/I balance)を代替的に測定する方法を興奮性AMPA受容体PETと抑制性GABA受容体を組み合わせて確立する. さらにヒト脳卒中患者でのE/I balanceと機能回復程度との関係を調べ, 生涯可塑性誘導の生物学的根拠を解明する.
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研究実績の概要 |
脳卒中後に神経回路の可塑性が上昇し機能回復の能力が高い一種の「臨界期」が生じることが知られているが、そのメカニズムと発達期臨界期の共通点や相違は明らかになっていない。本計画研究では、神経可塑性を中核的に担う興奮性グルタミン酸AMPA受容体と抑制性GABA受容体のPETプローブ([11C]K-2, [11C]flumazenil)を用いて、脳卒中亜急性期における麻痺や失語の機能回復程度と[11C]K-2と [11C]flumazenilのPET画像から測定される脳内AMPA受容体/GABA受容体発現比との相関を解析し、脳内E-I balanceと機能回復との関係を明らかにすることを領域設定期間内における目的としている。中間評価時点までに、横浜市立大学病院において[11C]flumazenilの合成とPET撮像体制を確立すること及び上記目的を達成するための特定臨床研究の開始を目的としていたが、両者は予定通りに達成された。特定臨床研究は実施計画番号 jRCTs031220365 としてjRCT (臨床研究等提出・公開システム)に登録されている。また予備的検討として、上記と並行して、これまでに得られたデータに基づいてリハビリテーション開始前の脳内AMPA受容体発現密度とリハビリテーション効果の予後の相関を示す脳内領域を明らかにするための解析を行なった。さらに、対照として用いることになる健常者(非疾患対象者)の[11C]K-2と [11C]flumazenilのPET画像の収集を行った。また、牛場(計画研究)と連携し、脳卒中リハビリテーションに対するBMI介入時におけるE-I balanceを検討するための臨床研究計画について策定を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
PET撮像枠が他研究で使用されていたため、脳卒中亜急性期患者に対するAMPA受容体PET-GABA受容体PETのダブルイメージングの臨床研究に関してはリクルートが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
PET使用枠が競合する他3研究が終了したため、次年度は脳卒中亜急性期患者に対するAMPA受容体PET-GABA受容体PETのダブルイメージングの臨床研究のリクルートの促進が見込める。
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