研究領域 | プレッシオ脳神経科学の創生:閉鎖空間における圧縮刺激を介した脳機能の発現原理 |
研究課題/領域番号 |
21H05128
|
研究種目 |
学術変革領域研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森松 賢順 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70580934)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
31,330千円 (直接経費: 24,100千円、間接経費: 7,230千円)
2023年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2022年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2021年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 圧刺激 / メカノバイオロジー / センサープローブ / バイオプローブ / 脳神経 / 神経 / 静水圧 |
研究開始時の研究の概要 |
脳は生命機能に重要な器官であることから、現在までに様々なアプローチによって脳の機能調節の解明に向けた研究が推進されてきた。しかし、閉鎖空間である脳内で宿命的に発生する圧刺激に関して、その影響が示唆されてきたにも関わらず、細胞が受ける圧刺激の大きさや細胞による圧刺激の検知機構の解明に迫る研究は非常に少なかった。本研究計画では、「圧刺激を可視化定量するためのバイオプローブ」および「圧刺激の定量的操作法」を用いた圧刺激の可視化定量ツールを構築し、本研究領域の目的である、脳内の圧刺激がもつ脳機能発現への役割と分子機構の解明に迫る。
|
研究成果の概要 |
本領域では、脳内の圧刺激がもつ脳機能発現への役割と分子機構の解明を目的とし、「圧刺激を可視化定量するためのバイオプローブ」および「圧刺激の定量的操作法」を用いた圧刺激の可視化定量ツールを構築してきた。特に細胞接着や細胞核をターゲットにした圧刺激センサープローブを開発してきた。領域班との連携の結果、圧刺激に対応した細胞応答の計測に成功した。また、培地の循環と細胞への安定した圧刺激負を可能とする装置に成功し、圧刺激環境下での細胞機能のリアルタイム計測が可能となった。さらに、領域内での共同実験の遂行中に想定外の生命現象も観察され、新たな細胞の圧刺激応答現象の創出に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織や器官を構成する細胞は、周囲の力学刺激を受容し、細胞自身や組織の機能調節に利用している。本領域のターゲットである脳組織のみならず、血管や関節といった様々な組織においても、組織を構成する細胞は圧刺激を受容し、機能の発現・調節を行う。本研究成果で得られた基礎技術は、組織内の細胞および細胞構成分子に作用する力の定量的な制御と空間的パターンの可視化を加速し、組織機能の発現・調節におけるその圧刺激受容応答の役割の解明につながる。
|