研究領域 | ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究 |
研究課題/領域番号 |
22101007
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 名古屋大学 (2012-2014) 生理学研究所 (2010-2011) |
研究代表者 |
田邊 宏樹 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (20414021)
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研究分担者 |
定藤 規弘 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 教授 (00273003)
三浦 直樹 東北工業大学, 工学部, 講師 (70400463)
河内山 隆紀 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 研究員 (90380146)
星野 孝総 高知工科大学, 工学部, 准教授 (10351321)
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研究協力者 |
長谷川 国大 名古屋大学, 環境学研究科, 研究員
小池 耕彦 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 特任助教
川道 拓東 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 特任助教
松永 昌弘 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 特任助教
岡崎 俊太朗 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 研究員
佐々木 章宏 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 研究員
吉原 一文 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 研究員
岡本 悠子 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系
吉田 優美子 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系
島田 浩二 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系
菅原 翔 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系
高橋 陽香 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系
中川 恵理 生理学研究所, 大脳皮質機能研究系, 共同利用研究員
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
121,420千円 (直接経費: 93,400千円、間接経費: 28,020千円)
2014年度: 22,360千円 (直接経費: 17,200千円、間接経費: 5,160千円)
2013年度: 23,530千円 (直接経費: 18,100千円、間接経費: 5,430千円)
2012年度: 24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2011年度: 24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円)
2010年度: 26,130千円 (直接経費: 20,100千円、間接経費: 6,030千円)
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キーワード | 計算解剖学 / 脳機能イメージング / 古人類学 / 認知科学 / 社会認知 / 創造性 / 脳イメージング / 計算論的解剖学 / 機能的磁気共鳴画像法 / 化石脳 / 古神経学 / ネアンデルタール / サピエンス |
研究成果の概要 |
神経科学の観点から旧人と新人の交替劇の真相を探るため、計算解剖学の手法により旧人ネアンデルタールや同時代に生きていた新人サピエンスの脳を復元し(化石脳)、現代人との脳形態の定量的比較をおこなった。その結果、旧人よりも新人の方が小脳半球と頭頂葉の一部が大きく、予想された前頭葉には大きな差がないことが見いだされた。また現代人の脳機能イメージング研究から、小脳半球は言語、注意、作動記憶、社会認知、創造性などのさまざまな認知機能に関与しており、さらに小脳の大きさと一部の認知能力には正の相関があることが明らかとなった。これらのことは、小脳半球の機能差が両者の運命を分けた原因の1つであることを示唆する。
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