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テルペンおよびヌクレオシド系抗生物質生合成マシナリーの解明とエンジニアリング

計画研究

研究領域生合成マシナリー:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御
研究課題/領域番号 22108005
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

葛山 智久  東京大学, 准教授 (30280952)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2011年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2010年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
キーワード放線菌 / 生合成 / テルペノイド / ヌクレオシド / 抗生物質 / 異種発現
研究概要

Streptomyces sp.SANK60404株のゲノム解析の結果、ゲラニルゲラニルジリン酸(GGPP)合成酵素と隣接して存在するテルペン環化酵素を2つ見出した。これらの推定テルペン環化酵素の組換えタンパク質を調製し、GGPPを基質に用いた酵素反応産物の構造解析を行った結果、nephthenolとcembrene Cのイソプロピリデン異性体とcembrene Aに加えて15員環骨格の新規炭化水素化合物が得られた。一方、Streptomyces sp.OM-6519株のゲノム解析からは、メバロン酸経路遺伝子群、GGPP合成酵素、シトクロームP450、テルペン環化酵素と相同性の高い配列がクラスターを形成していることを見出した。この推定テルペン環化酵素もGGPPを基質に用いた酵素反応でのみ生成物が確認でき、その反応産物は、5-8-5員環骨格を持つ新規炭化水素化合物cyclooctat-7,10(14)-dieneであることを明らかにした。いずれも、新規なジテルペン環化酵素であることが明らかにすることができた。さらに、SANK60404株の生産するヌクレオシド系抗生物質A-94964の生合成遺伝子クラスターの一部を含むと考えられるcontigを同定した。その一部の領域を含むDNAをプローブとしてSANK60404ゲノムライブラリーから約40kbpの遺伝子断片を含むコスミドを取得した。本コスミドをプロトプラスト/PEG法によりStreptomyces albus G153株に導入し、その形質転換株の培養液をHPLCおよびLC-MS/MSを用いて分析したところ、A-94964およびその類縁体の生産が確認されたことから、このコスミドはA-94964の生合成に必要な全ての遺伝子を含むと結論し、その全塩基配列を決定した。その結果、このコスミドには30個のORFからなる遺伝子群があり、その中にはI型 PKS/FASホモログが存在することが判明した。次に、このI型PKS/FASホモログを破壊したコスミドを作製し、そのコスミドを導入したS. albus G153形質転換体の培養液を分析したところ、A-94964およびその類縁体の生産性は失われていた。以上の結果から、I型PKS/FASホモログがA-94964の脂肪側鎖の合成に関わっていることが示唆された。これは、I型PKS/FASホモログがヌクレオシド系抗生物質の生合成に関与している初めての例である。

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 新規ヌクレオシド系抗生物質A-94964の生合成遺伝子の同定2012

    • 著者名/発表者名
      白石太郎
    • 学会等名
      日本農芸化学会2012年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学
    • 年月日
      2012-03-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 放線菌由来新規ジテルペン環化酵素の機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      目黒亜由子
    • 学会等名
      日本農芸化学会2012年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学
    • 年月日
      2012-03-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] ヌクレオシド系化合物caprazamycin生合成におけるCpz23の機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      廣昇
    • 学会等名
      日本農芸化学会2012年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学
    • 年月日
      2012-03-23
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2018-03-28  

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