計画研究
学術変革領域研究(B)
過去20年ほどの公共経済学において、因果効果の推定値などを、伝統的な税・社会保障政策の理論に取り入れ、社会的に望ましい政策への定量的考察を得るための理論的枠組みが整備されてきた。しかし、既存の研究では、税や社会保障の異なる政策領域におけるモデル間の関係が明らかでなく、これらモデルが応用されていない政策領域がある。(課題I) 税の業務データから推定できるパラメータから、望ましい税率の累進性や控除などについてどのように結論づけられるか、を体系的に整理するモデルを考案する。他班の実証研究を活かす。(課題II) 自治体と協力し、税徴収施策の効果を推定するランダム化比較実験 (RCT) を実施する。