研究領域 | 嫉妬の理解と創出:生物ロボティクス融合による共生社会のための社会情動の理解 |
研究課題/領域番号 |
22H05082
|
研究種目 |
学術変革領域研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
|
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
日永田 智絵 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (70807388)
|
研究分担者 |
田中 宏和 東京都市大学, 情報工学部, 教授 (00332320)
|
研究期間 (年度) |
2022-05-20 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
|
配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2024年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 嫉妬 / 社会的感情 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトとロボットの共生社会の実現には、ヒトとロボットとの自然かつ真のコミュニケーションが必要不可欠である。「喜怒哀楽」という個の情動から、「嫉妬・不公平感」といったヒトや動物がもつ本質的な社会情動を理解し、さらに優れた社会情動モデルを構築するため、本研究では、最近明らかになりつつある神経科学ベースの機能モジュールも組み込んだ新たなヒト共生ロボットの開発を目指す。その過程で、様々シミュレーションを行い得られる仮説を実験動物班に提供し検証・実証を繰り返すことにより、モデルの改善を行い、また嫉妬や不公平感を生み出す神経メカニズムの解明に貢献する。
|
研究実績の概要 |
ヒトとロボットの共生社会の実現には、ヒトとロボットとの自然かつ真のコミュニケーションが必要不可欠である。「喜怒哀楽」という個の情動から、「嫉妬・不公平感」といったヒトや動物がもつ本質的な社会情動を理解し、さらに優れた社会情動モデルを構築するため、本研究では、最近明らかになりつつある神経科学ベースの機能モジュールも組み込んだ新たなヒト共生ロボットの開発を目指す。その過程で、様々シミュレーションを行い得られる仮説を実験動物班に提供し検証・実証を繰り返すことにより、モデルの改善を行い、また嫉妬や不公平感を生み出す神経メカニズムの解明に貢献したい。 上記の目的の為に、当該年度はサルの不公平嫌悪時のデータを用いて、モデルの検討を行うと共に、ヒトを用いた実験にて生体信号と感情の共有について調査を行った。モデルについては報酬の比較過程を利用した強化学習モデルの検討とロボットの概念学習で用いられているトピックモデルである多層マルチモーダルLDAを用いたモデル構築を実施しており、パラメータ調整をしながら学習を進めている。同時にアントニオ・ダマシオの概念的モデルから脳部位との対応も考慮したモデルについて議論を続けている。また、当該年度は複数回のセミナーを実施し、お互いの分野への理解を深めるとともに、嫉妬の定義について議論を行った。この領域での議論を重ねることで嫉妬の理解が深まることが期待できた。当該年度は国内学会への発表ならびに招待講演を実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は領域内のお互いの分野の知識を共有するためのセミナーを複数回開催し、情報共有をするとともに、嫉妬とは何かについて議論を深めた。また、他班からデータ共有をうけ、それを元にモデルの構築も進めており、概ね順調であると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
当該年度はサルの不公平嫌悪時のデータを用いて、モデルの検討を行うと共に、ヒトを用いた実験にて生体信号と感情の共有について調査を行った。今後は引き続き、報酬の比較過程を利用した強化学習モデルの検討とロボットの概念学習で用いられているトピックモデルである多層マルチモーダルLDAを用いたモデル構築を進めるとともに、嫉妬の定義について議論を重ね、嫉妬の理解を深めていく。
|