計画研究
学術変革領域研究(A)
複雑な形態形成は、細胞や組織における力学的過程と化学的過程の協調的な相互作用であるメカノケミカルフィードバックを基盤にしており、力学と化学のパターン形成によって生体は自律的に秩序化する。その背後にあるロジックを解明するためには、自律的秩序化プロセスの数理科学による統合的理解の構築が必要不可欠である。本研究では、細胞の力学誘導性のパターニング機構や、それが細胞集団で協調することによって生まれる管腔形成やシートの折れ畳み形成とその機能発現に着目し、多階層に渡る数理モデルの構築によって、生体の自律的秩序化の普遍的な原理を解明する。