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遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明

計画研究

研究領域生体防御における自己認識の「功」と「罪」
研究課題/領域番号 22H05188
研究種目

学術変革領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
研究機関徳島大学

研究代表者

安友 康二  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30333511)

研究期間 (年度) 2022-06-16 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2025年度)
配分額 *注記
94,770千円 (直接経費: 72,900千円、間接経費: 21,870千円)
2025年度: 20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2024年度: 20,670千円 (直接経費: 15,900千円、間接経費: 4,770千円)
2023年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
2022年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
キーワード自己炎症 / プロテアソーム / 自己抗原 / 遺伝性疾患 / 感染 / 免疫寛容 / 免疫プロテアソーム
研究開始時の研究の概要

本計画では、細胞内タンパク質の量的変動によって変化する自己抗原のパターン変化を定量的に捉え、閾値を超えた際に発症する病態の分子機序を解析する。その解析から、細胞内タンパク質の量的な平衡状態が維持する自己認識の「功」的側面としての免疫寛容維持機構と、その破綻によって引き起こされる「罪」的側面としての病態発症機構の全容を解明する事を目指す。

研究実績の概要

本研究では免疫プロテアソーム機能不全による自己炎症性疾患(PRAAS)のモデル動物を用いて、細胞内でのタンパクの蓄積とそれを感知するメカニズムについて解析し、その破綻がもたらす病態機序についても明らかにする事を目的とする。今年度の研究においては、PRAASのモデルマウスを各種の遺伝子欠損マウスと交配することによって、その表現型を解析した。その結果、Psmb8とそれを代償する機能のバランスによって発症する病態が異なることが明らかになった。脂肪細胞、およびT細胞におけるプロテアソーム活性の変化とその結果としての各種の表現型の違いについての分子機構について検証を進めている段階である。scRNA-seqにより寄生虫感染時に変化する細胞集団を検証済みである、各種細胞集団が発現する遺伝子の機能的意義についての検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験に必要なマウスモデルも作成完了しており、実験計画にそって研究は遂行できていることから、概ね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

プロテアソームの活性の変化とそれが及ぼす各種細胞応答の違いについての分子機構を、モデルマウスを用いて検証する。その結果として抽出された遺伝子産物の役割を明らかにする。そして、自己分子の認識がどのように免疫応答あるいは炎症応答を正負に制御しているかについての知見を得ることを目指す。寄生虫感染モデルも同様に、これまで得られている候補分子の機能解析をすすめて、本領域が目指す自己認識による免疫応答がどのように感染からの免疫回避に関わるかを明らかにする。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件)

  • [学会発表] 遺伝性疾患研究から探る慢性炎症の基盤メカニズム2023

    • 著者名/発表者名
      安友康二
    • 学会等名
      日本免疫学会 免疫サマースクール
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Cell death in pulmonary fibrosis2023

    • 著者名/発表者名
      安友康二
    • 学会等名
      Japan and Australia Meeting on Cell Death
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Immunodeficiency and autoinflammation caused by dysfunction of immunoproteasomes2023

    • 著者名/発表者名
      安友康二
    • 学会等名
      JSICR/MMCB
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] プロテアソーム機能低下と免疫発生・制御不全2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木由紀、安友康二
    • 学会等名
      53.第6回日本免疫不全・自己炎症学会総会・学術集会 基礎研究シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] プロテアソーム機能不全と自己炎症疾患2022

    • 著者名/発表者名
      安友康二
    • 学会等名
      52.第54回小児感染症学会総会・学術集会 シンポジウム「自己炎症性疾患の最新知見」
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-06-20   更新日: 2025-06-20  

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