研究領域 | 「フィロスタシス:多細胞組織におけるプログラムされた活動休止」 |
研究課題/領域番号 |
23H03862
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
廣瀬 遥香 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (90764754)
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研究分担者 |
林 弓美子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (00844127)
本田 瑞季 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 助教 (50828978)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
62,400千円 (直接経費: 48,000千円、間接経費: 14,400千円)
2024年度: 20,410千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 4,710千円)
2023年度: 21,580千円 (直接経費: 16,600千円、間接経費: 4,980千円)
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キーワード | 多細胞休止 |
研究開始時の研究の概要 |
生体を構成する多細胞組織は、環境ストレスに対して、細胞間コミュニケーションを介して休止することで、長期間の自己防衛や自己保存を可能にしている。 本研究ではプログラムされた多細胞組織の活動休止の共通性を炙り出す解析技術を開発する。最先端の統計科学と機械学習、光単離技術(PIC)、ライブイメージング技術を融合し、プログラムされた多細胞組織の活動休止の共通性を炙り出す。さらに、得られたオミクス情報・イメージングデータをもとに、多細胞組織内の個々の細胞の運命予測を可能とする機械学習手法を構築し、休止状態を人為的に操る技術を開発する。
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研究実績の概要 |
生体を構成する多細胞組織は、環境ストレスに対して、細胞間コミュニケーションを介して休止することで、長期間の自己防衛や自己保持を可能にしている。従来の活動休止研究は、固定観念と技術的な障壁により、発生休止、幹細胞、潜伏がん、種子休眠など独立な事象として個別に進められてきた。 そこで本研究では、プログラムされた多細胞組織の活動休止の共通性を炙り出す解析技術を開発する。具体的には、最先端の統計科学と機械学習、光単離化学(PIC)、ライブイメージング技術を融合し、プログラムされた多細胞組織の活動休止の共通性を炙り出す。さらに、得られたオミクス情報・イメージングデータをもとに、多細胞組織内の個々の細胞の運命予測を可能とする機械学習手法を構築し、休止状態を人為的に操る技術を開発する。 本年度は、空間的トランスクリプトームデータ解析技術さらに深化させ、従来よりも高精度な細胞局在推定を推定する新規解析手法の開発を行った。これにより、微小環境における静止期細胞の位置およびその周囲の細胞との相互作用を、より正確に把握することが可能となった。新たに開発した解析手法を活用し、隣接する細胞間の相互作用のみならず、中程度の距離を介した細胞間相互作用も検出することができるようになった。この技術的進展により、腫瘍微小環境における広範な細胞間ネットワークの理解が一層深まり、従来見過ごされていた多くの相互作用を捕捉することが可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画遂行のための新規解析手法の開発を行った。
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今後の研究の推進方策 |
現在までの成果を基に、他班から収集される多様な活動休止サンプルについて、オミクス解析、光単離化学(PIC)、ライブイメージング技術を用いて解析をすすめる。
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