| 研究領域 | クオリア構造学:主観的意識体験を科学的客観性へと橋渡しする超分野融合領域の創成 |
| 研究課題/領域番号 |
23H04835
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| 研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
| 審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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| 研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
谷口 忠大 京都大学, 情報学研究科, 教授 (80512251)
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| 研究分担者 |
佐治 伸郎 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(テニュアトラック) (50725976)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2025年度)
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| 配分額 *注記 |
173,420千円 (直接経費: 133,400千円、間接経費: 40,020千円)
2026年度: 31,980千円 (直接経費: 24,600千円、間接経費: 7,380千円)
2025年度: 31,330千円 (直接経費: 24,100千円、間接経費: 7,230千円)
2024年度: 30,940千円 (直接経費: 23,800千円、間接経費: 7,140千円)
2023年度: 46,150千円 (直接経費: 35,500千円、間接経費: 10,650千円)
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| キーワード | 意識 / 言語獲得 / 記号創発 / 大規模言語モデル / クオリア構造 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究では、認知と社会のダイナミクスが知覚と言語を介して人間のクオリア構造の形成・変容にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としている。具体的には、クオリア構造と記号システムの相互依存性の動態モデルの提案と、言語獲得とクオリア構造の発達的な関係性を解明することを目指し、数理モデルと認知発達ロボットを用いて研究を行う。その成果を人間の行動実験と接合し、クオリア構造の解明に貢献することを目指す。
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| 研究実績の概要 |
本研究「クオリア構造の記号創発システム論」は認知と社会のダイナミクスが知覚と言語を介し人間のクオリア構造形成・変容に果たす役割解明を目指す。研究項目は[課題1]記号創発とクオリア構造の相互依存性、[課題2]言語のもたらすクオリア構造、[課題3]脳科学と構成論の学術融合、[課題4]記号創発とクオリアの認知発達である。[課題1]では記号創発を分散ベイズ推論として捉える理論的枠組み「集合的予測符号化仮説」を新たに提案した。また、エージェント間の創発的コミュニケーションにおいて言語の重要な特性である構成性や般化能力の獲得メカニズムを計算論的に実証し、さらに連続的な信号から共有シンボルが創発される過程も明らかにした。[課題2]では言語が持つ音象徴について構音運動の果たす役割を実験的に明らかにし成果を出版した。更に音象徴クオリアの成立過程を検討するための聴覚と視覚の知覚構造データ収集に着手した。[課題3]では脳科学と構成論の融合に向けた基盤構築や方法論的課題の議論を深めた。[課題4]では幼児と成人の色彩に関する主観的経験の構造を比較検討した成果を出版した。更にこの経験に言語が与える影響についてデータ収集を開始した。本年度は各項目連携強化と学際的議論を通じ新たな研究展開の可能性を議論するとともに、議論を深めることができた。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
研究進捗はおおむね順調である。計画課題の達成と共に、中核理論「記号創発の集合的予測符号化」の深化、創発コミュニケーションにおける構成性の解明、音象徴と調音運動による言語の身体性実証、普遍的色彩クオリアの早期発達発見など、重要知見を多数獲得した。加えて、想定外の学際連携強化や研究の新展開も実現し、全体として順調な研究推進を行えている。
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| 今後の研究の推進方策 |
課題1「記号創発とクオリア構造の相互依存性」および課題2「言語のもたらすクオリア構造」においては、これまでの記号創発理論の成果を基盤とし、その射程を大規模言語モデル(LLM)や視覚言語モデル(VLM)へと展開する。具体的には、これらのモデル内部における潜在表現のアライメントや構造化の過程を分析し、人間における記号接地や意味理解の計算論的原理の解明を試みる。これにより、記号創発理論を現代AI技術と接続し、研究の深化と発展を目指す。課題3「脳科学と構成論の学術融合」および課題4「記号創発とクオリアの認知発達」については、連携して推進する。課題3では、2024年度の理論・方法論的検討を踏まえ、記号創発モデルと脳活動データ比較検証のための実験設計、及びより発達的に妥当な計算モデル開発を進める。課題4では、2024年度に実証された色彩クオリアの早期形成・普遍性の知見を他感覚モダリティへ拡張し、言語獲得の影響も検証、これらを統合する認知発達の計算モデル構築を目指す。
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