計画研究
学術変革領域研究(A)
炭化水素やアルコールなどの安定で入手容易な炭素資源を活性化して付加価値の高い精緻な有機分子を制御して高い効率で合成する、グリーン有機分子・金属触媒の創製を目的とする。そのために、基質となる有機分子に偏在するsp3炭素-水素結合をラジカル的に切断する過程と生じるラジカル種を捕捉して有機金属種に変換する過程を、連関して促進する基礎概念を構築する。これにより、医農薬の基本骨格として重要なキラルポリオール類の短工程自在不斉合成法と、水素社会実現の基盤技術となりうるアルカンからの脱水素反応を開発することを目指す。