計画研究
学術変革領域研究(A)
炭素資源としての有機化合物に含まれる様々なC(sp3)-H結合をピンポイントで精密に分子変換できれば、これまで、あまり有効利用されてこなかった数多くの有機化合物を活用できることになり、有機合成化学はじめ関連領域に大きな波及効果をもたらすことが期待される。本研究では、再生可能エネルギーとして光を選び、各種の水素原子移動(HAT)触媒を精密に分子設計する。具体的には、既に本研究室で見出された酸素原子由来の有機ラジカル触媒や、新たに窒素原子や硫黄原子由来のラジカル触媒を分子設計して、原子の性質や構造の違いに基づくユニークなHAT触媒としての可能性を探るとともに、精密ラジカル変換反応の開発を目指す。