計画研究
学術変革領域研究(A)
幹細胞は自己増殖能力と多様な分化細胞を生み出す能力を併せ持つ。未分化な幹細胞から分化細胞へと変化する過程等で幹細胞の性質が大幅に変化する時、構成しているタンパク質成分が大幅に変化するプロテオームリモデリングが生じている。つまり、構成タンパク質の寿命が全体的に変化していると考えられるが、基盤となるメカニズムは不明である。本研究課題では、神経幹細胞に着目し、分化や幹細胞の維持におけるタンパク質動態変化から、新たなタンパク質寿命制御メカニズムを解明する。神経幹細胞の増殖や分化に伴うタンパク質寿命変化、タンパク質分解システムの変化、幹細胞の微小環境変化等を明らかにし、新たな分子機構を見いだす。