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タンパク質寿命の変容と血管狭窄

計画研究

研究領域タンパク質寿命が制御するシン・バイオロジー
研究課題/領域番号 23H04920
研究種目

学術変革領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
研究機関昭和大学

研究代表者

森戸 大介  昭和大学, 医学部, 講師 (20514251)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
105,170千円 (直接経費: 80,900千円、間接経費: 24,270千円)
2025年度: 19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2024年度: 19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2023年度: 26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
キーワードミステリン / RNF213 / もやもや病 / ユビキチン / タンパク質寿命
研究開始時の研究の概要

脳血管狭窄を起点とする難治疾患もやもや病の責任遺伝子産物はユビキチンリガーゼであり、幅広いタンパク質をユビキチン化し、それらの寿命を制御する。本因子ミステリン(別名RNF213)の基質選択性は生理的・病的条件下で異なっており、従って生理的・病的条件ごとに異なる細胞内プロテオームサブセットの寿命を制御すると考えられる。本研究ではその実態とメカニズムの解明、さらにそれらタンパク質寿命の変容がもやもや病および関連の血管狭窄を導くメカニズムの解明に取り組む。

研究実績の概要

脳血管疾患もやもや病の責任遺伝子産物であるユビキチンリガーゼ・ミステリン(別名RNF213)は、生理的・病的条件下において脂肪滴、サルモネラ菌など、細胞内・外に由来する多様な細胞内標的構造体を認識し、それらの表面を広汎にユビキチン化する。このユビキチン化の下流で、各条件における特異的タンパク質群の寿命制御が起こると考えられるが、その実態・メカニズムはほとんど解明されていない。今年度までに、ミステリンが各標的構造体に効率的かつ特異的に局在化し、標的表面を広汎にユビキチン化する培養細胞システムを構築し、ユビキチン・レムナントを指標とした質量分析法を用いて、各条件におけるユビキチン化基質群およびそのユビキチン化様式の精密同定を行った。この解析は次年度以降にも引き続き行っていくが、幾つかの条件においては、基質群およびそのユビキチン化様式の詳細について、今年度までに決定することができた。これら基質群の細胞内動態およびプロテアソーム経路、リソソーム経路を含む寿命制御経路、その結果として起こる細胞機能制御について検討を行い、一部の基質群においては特異的な寿命制御変容が起こることや、細胞機能に有意な影響をもたらすらしいことを見出した。併せて、ここで見出されたタンパク質寿命制御の変容が組織・個体レベルに及ぼす影響の解析や、ミステリンの分子内制御メカニズム、標的機能制御メカニズムの解析などを進め、一定の進捗があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画をほぼ予定通りに進めている。

今後の研究の推進方策

当初計画を進めると共に、計画・公募研究班との共同研究の拡大を図る。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] MRC Laboratory(英国)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [国際共同研究] Duke University(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] Molecular structure and function of mysterin/RNF2132024

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Morito
    • 雑誌名

      The Journal of Biochemistry

      巻: 175 号: 5 ページ: 495-595

    • DOI

      10.1093/jb/mvae020

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] もやもや病遺伝子のクローニングから機能解明へ2023

    • 著者名/発表者名
      森戸大介
    • 学会等名
      第17回日本臨床ストレス応答学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2025-04-17  

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