計画研究
学術変革領域研究(B)
我々哺乳動物の造血幹細胞は、胎児期から成体に至るまで自己複製と分化を繰り返しながら一生涯にわたる造血を維持している。その過程で生じる様々なストレス環境下での適応システムの多様性において、どのような造血細胞が適応でき幹細胞性を維持しているのか、これまでの解析手法の限界から解像度は乏しいままである。本研究では、新技術を用いて、得られた形質から時間を遡って同一クローンに特異的な塩基編集を誘導することで、時間軸を逆行する幹細胞動態解析を実現させる。さらに、出生や炎症などの環境変化・加齢ストレスモデルを利用して造血細胞のレジリエンスの本態を突き止め、幹細胞としての「適応多様性」の解明を目指す。