計画研究
学術変革領域研究(B)
本研究ではシアノバクテリアの集光性アンテナ複合体フィコビリソームをモデルとして、 生体内では柔らかくゆらぎがあり、多様な状態をとるであろう複合体を1分子ごとに可視化することを目指す。具体的には、電子顕微鏡による構造情報とクライオ蛍光顕微鏡による1 分子の分光特性(機能)を紐づけ、個々の複合体を平均化することなく評価する。近年盛んに行われている、単粒子解析などによる平均値の構造解析や集団の分光解析では無視されてきた、ゆらぎによる複合体の多様性を明らかにする。これにより、個々の複合体がどのような特徴を持っているのかを明らかにし、最適な光合成を実現するメカニズムの解明を目指す。