計画研究
学術変革領域研究(A)
脳は多数のニューロンが作り出す巨大ネットワークである。村山班は世界で優位性のある高速・広視野・高解像度二光子励起顕微鏡を独自開発し、これを用いて成獣マウスの大脳新皮質の約2万個のニューロンの活動計測に適用した。その結果、大脳皮質がスモールワールドネットワークを構成していることを見出した。スモールワールドネットワークは、ハブ構造を有し、情報処理効率が良いエコなネットワークであることが知られている。本研究計画では、大脳皮質におけるスモールワールドネットワークの形成を脳の機能創発の一つと捉え、発達期や学習を経てこの機能的ネットワーク構造が創発される過程を明らかにする。