維管束幹細胞形成ロジックの多元的研究

• 研究領域: 植物発生ロジックの多元的開拓
• 研究課題/領域番号: 25113004
• 研究種目: 新学術領域研究(研究領域提案型)
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 生物系
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 伊藤 恭子 (大橋恭子 / 大橋 恭子 / 伊藤 恭子(大橋恭子)) 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90451830)
• 連携研究者: 福田 裕穂 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (10165293) ; 近藤 侑貴 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教 (70733575)
• 研究期間 (年度): 2013-06-28 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 103,870千円 (直接経費: 79,900千円、間接経費: 23,970千円); 2017年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円); 2016年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円); 2015年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円); 2014年度: 19,890千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 4,590千円); 2013年度: 24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)
• キーワード: 植物 / 発生 / 発生・分化 / 維管束

研究成果の概要

維管束幹細胞形成の分子機構を明らかにするために、鍵となる転写因子複合体 LHW-T5L1の機能解明を中心に研究を進めた。LHW-T5L1はサイトカイニンの合成とシグナル伝達を制御することで細胞非自律的に維管束幹細胞の分裂の活性化を促すことを明らかにした。また、LHW-T5L1には、サーモスペルミンやオーキシンの作用を介した、フィードバック制御機構があることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Expression of VND7, a master regulator of tracheary elements (2018)
  • 著者名/発表者名: Ohashi-Ito, K., Iwamoto, K., Fukuda, H.
  • 雑誌名: Plant Cell Physiol. 巻: 印刷中 号: 5 ページ: 989-996
  • DOI: 10.1093/pcp/pcy036
  • 査読あり
• [雑誌論文] Functional mechanism of bHLH complexes during early vascular development. (2016)
  • 著者名/発表者名: Ohashi-Ito, K. & Fukuda, H.
  • 雑誌名: Curr. Opin. Plant Biol. 巻: 33 ページ: 42-47
  • DOI: 10.1016/j.pbi.2016.06.003
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Practical Synthesis of Spermine, Thermospermine and Norspermine (2016)
  • 著者名/発表者名: Y. Kariya, Y. Asanuma, M. Inai, T. Asakawa, K. Ohashi-Ito, H. Fukuda, M. Egi, T. Kan
  • 雑誌名: ＣＨＥＭＩＣＡＬ ＆ ＰＨＡＲＭＡＣＥＵＴＩＣＡＬ ＢＵＬＬＥＴＩＮ 巻: 64 号: 9 ページ: 1403-1407
  • DOI: 10.1248/cpb.c16-00355
  • NAID: 130005261601
  • ISSN: 0009-2363, 1347-5223
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The Naming of Names: Guidelines for Gene Nomenclature in Marchantia (2016)
  • 著者名/発表者名: Bowman, J., Araki, T., Arteaga-Vazquez, M., Berger, F., Dolan, L., Haseloff, J., Ishizaki, K., Kyozuka, J., Lin, S.S., Nagasaki, H., Nakagami, H., Nakajima, K., Nakamura, Y., Ohashi-Ito, K., Sawa, S., Shimamura, M., Solano, R., Tsukaya, H., Ueda, T., Watanabe, Y., Yamato, K.T., Zachgo, S., and Kohchi, T.
  • 雑誌名: Plnat cell Physiology 巻: 57 号: 2 ページ: 257-261
  • DOI: 10.1093/pcp/pcv193
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] A negative feedback loop controlling bHLH complexes is involved in vascular cell division and differentiation in the root apical meristem. (2015)
  • 著者名/発表者名: Katayama, H., Iwamoto, K., Kariya, Y., Asakawa, T., Kan, T., Fukuda, H. and Ohashi-Ito, K.
  • 雑誌名: Curr. Biol. 巻: 25 号: 23 ページ: 3144-50
  • DOI: 10.1016/j.cub.2015.10.051
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 維管束初期形成における道管前駆細胞の役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤(大橋)恭子
  • 雑誌名: 化学と生物 巻: 53 ページ: 578-579
• [雑誌論文] A bHLH Complex Activates Vascular Cell Division via Cytokinin Action in Root Apical Meristem (2014)
  • 著者名/発表者名: Kyoko Ohashi-Ito, Maria Saegusa, Kuninori Iwamoto, Yoshihisa Oda, Hirofumi Katayama, Mikiko Kojima, Hitoshi Sakakibara and Hiroo Fukuda
  • 雑誌名: Current Biology 巻: 24 号: 17 ページ: 2053-2058
  • DOI: 10.1016/j.cub.2014.07.050
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Initiation of vascular development (2014)
  • 著者名/発表者名: Kyoko Ohashi-Ito and Hiroo Fukuda
  • 雑誌名: Physiologia Plantarum 巻: 印刷中 号: 2 ページ: 142-146
  • DOI: 10.1111/ppl.12111
  • 査読あり
• [学会発表] 根端分裂組織における道管分化の制御 (2018)
  • 著者名/発表者名: 伊藤（大橋）恭子、岩本訓知、福田裕穂
  • 学会等名: 第58回日本植物生理学会年会
• [学会発表] 維管束初期形成因子LHW-TMO5の新規下流因子の解析 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤（大橋）恭子、福田裕穂
  • 学会等名: 第58回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 鹿児島大学（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] 維管束形成因子による根端分裂組織の制御 (2017)
  • 著者名/発表者名: 舘野ひなた、福田裕穂、伊藤（大橋）恭子
  • 学会等名: 日本植物学会第81回大会
• [学会発表] LBD15/ASL11による道管分化マスター因子の制御 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤（大橋）恭子、福田裕穂
  • 学会等名: 日本植物学会第81回大会
• [学会発表] Functional mechanism of bHLH complexes during early vascular development (2016)
  • 著者名/発表者名: Kyoko Ohashi-Ito, Hiroo Fukuda
  • 学会等名: Cold Spring Harbor Asia
  • 発表場所: 淡路夢舞台国際会議場（兵庫県淡路市）
  • 年月日: 2016-11-29
  • 国際学会
• [学会発表] bHLH転写因子複合体の機能からみる維管束初期形成の分子機構 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤（大橋）恭子、福田裕穂
  • 学会等名: 日本植物学会第80回大会
  • 発表場所: 沖縄コンベンションセンター（沖縄県宜野湾市）
  • 年月日: 2016-09-16
• [学会発表] 維管束初期形成因子のゼニゴケオーソログの機能解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 森木紘史、西浜竜一、白川一、河内孝之、福田裕穂、伊藤（大橋）恭子
  • 学会等名: 日本植物学会第80回大会
  • 発表場所: 沖縄コンベンションセンター（沖縄県宜野湾市）
  • 年月日: 2016-09-16
• [学会発表] A negative feedback loop controlling LONESOME HIGHWAY-T5L1 is involved in vascular cell division and differentiation. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kyoko Ohashi-Ito, Hirofumi Katayama, Kuninori Iwamoto, Yuka Kariya, Tomohiro Asakawa, Toshiyuki Kan, Hiroo Fukuda
  • 学会等名: 第57回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 岩手大学（岩手県・盛岡市）
  • 年月日: 2016-03-18
• [学会発表] LONESOME HIGHWAY 転写因子を起点とした維管束分化の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 片山博文、假屋唯香、浅川倫宏、菅敏幸、福田裕穂、伊藤(大橋)恭子
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京・東京農業大学
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] 根端分裂組織における維管束細胞の分裂活性化機構 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤(大橋）恭子、三枝毬亜、福田裕穂
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京・東京農業大学
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] bHLH 型転写因子 LONESOME HIGHWAY の機能解析による維管束初期形成機構の解明 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片山博文、假屋唯香、浅川倫宏、菅敏幸、福田裕穂、伊藤(大橋)恭子
  • 学会等名: 日本植物学会第78回大会
  • 発表場所: 神奈川・明治大学
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] 維管束初期形成におけるサイトカイニンの役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 三枝毬亜、福田裕穂、伊藤(大橋)恭子
  • 学会等名: 日本植物学会第78回大会
  • 発表場所: 神奈川・明治大学
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] 根の維管束幹細胞の分裂活性獲得を司る分子機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤(大橋)恭子、三枝毬亜、福田裕穂
  • 学会等名: 日本植物学会第78回大会
  • 発表場所: 神奈川・明治大学
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] 維管束幹細胞形成の分子機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤(大橋)恭子・片山博文・福田裕穂
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 富山大学（富山）
• [学会発表] LONESOME HIGHWAYを介する維管束分化初期過程の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片山博文、福田裕穂、伊藤（大橋）恭子
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 富山大学（富山）
• [学会発表] LONESOME HIGHWAYを介する維管束分化初期過程の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 片山博文，伊藤(大橋)恭子，福田裕穂
  • 学会等名: 日本植物学会
  • 発表場所: 北海道大学（北海道）