がん治療を可能とする精密高分子医薬の開発

• 研究領域: 精密高分子のデータ・進化工学による次世代医薬創出
• 研究課題/領域番号: 25H01286
• 研究種目: 学術変革領域研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 学術変革領域研究区分(Ⅱ)
• 研究機関: 静岡県立大学
• 研究代表者: 小出 裕之 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (60729177)
• 研究分担者: 寺岡 文照 広島国際大学, 薬学部, 講師 (10389108) ; 浅井 章良 静岡県立大学, 薬学研究院, 教授 (60381737) ; 紅林 佑希 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (90751983) ; 福田 達也 和歌山県立医科大学, 薬学部, 講師 (90805160)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2030-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 129,870千円 (直接経費: 99,900千円、間接経費: 29,970千円); 2025年度: 32,630千円 (直接経費: 25,100千円、間接経費: 7,530千円)
• キーワード: 精密高分子 / がん / 脂質ナノ粒子

研究開始時の研究の概要

抗体のように体内で標的分子に強く結合し、その機能を中和する合成高分子は次世代の医薬品として大いに期待されている。我々は、非共有結合を形成する複数の機能性材料を組み合わせることで、生体内で標的分子を中和する合成高分子ナノ粒子「プラスチック抗体」を開発してきた。しかし、これまで開発してきたプラスチック抗体は、配列や鎖長が不均一という課題に加えて、動物に静脈内投与後は臓器に長期間残存するという課題がある。本研究ではそれぞれの班から生み出される配列と鎖長が完全に規定された精密高分子を薬剤として動物実験モデルでのがん治療を実証し、精密高分子医薬を開発するプラットフォーム技術の有効性を証明する。