研究領域 | 古代アメリカの比較文明論 |
研究課題/領域番号 |
26101002
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20274277)
|
研究分担者 |
大山 幹成 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (00361064)
五反田 克也 千葉商科大学, 国際教養学部, 教授 (40453469)
那須 浩郎 岡山理科大学, 生物地球学部, 准教授 (60390704)
北場 育子 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 准教授 (60631710)
原口 強 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (70372852)
|
研究協力者 |
星野 安治
千葉 達郎
小田 寛貴
鈴木 伸哉
鄭 俊介
Eckstein Dieter
Pinzon Flory
Rodas Ricardo Giron
Ros Leticia Miguel
|
研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
293,540千円 (直接経費: 225,800千円、間接経費: 67,740千円)
2018年度: 48,750千円 (直接経費: 37,500千円、間接経費: 11,250千円)
2017年度: 49,920千円 (直接経費: 38,400千円、間接経費: 11,520千円)
2016年度: 61,360千円 (直接経費: 47,200千円、間接経費: 14,160千円)
2015年度: 59,670千円 (直接経費: 45,900千円、間接経費: 13,770千円)
2014年度: 73,840千円 (直接経費: 56,800千円、間接経費: 17,040千円)
|
キーワード | 古代アメリカ文明 / 年輪年代学 / 古環境学 / 高精度編年 / 環境復元 / 古環境 / 編年 / 古環境科学 / 環境史復元 / 古代アメリカ |
研究成果の概要 |
中南米古代文明の高精度編年体系の確立,自然環境システムの変動を復元を目的とした。グアテマラ・セイバル遺跡の大規模で精密な層位的発掘調査,詳細な考古・自然遺物の分析及び豊富な試料の14C年代測定による精密な編年の結果,マヤ文明の初期の姿をより明らかとした。セイバル近くのペテシュバトゥン湖年縞堆積物を用いて,降水量変動を世界最高水準の時間分解能と年代決定精度で明らかとした。ペルー南部・ナスカ台地の遺跡出土材を用いてパラカス期後期からインカ期にわたる高精度14C編年が完成した。レーザー航空測量データから作成した赤色立体地図を用いて極めて効率性の高い新規遺跡の探査を可能とした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,グアテマラ・ペテシュバトゥン湖の年縞堆積物から,世界最高水準の年代決定精度を有する,過去の降水量記録が得られた。また,この熱帯域の気候変動が北半球レベルでの気温の変動にリンクして変動していることが判明した。低緯度地域での高精度な気候変動記録の成果は極めて少なく,地球環境の変動システムの解明に大きく貢献する成果である。同地域湖堆積物の考古植物分析からは,この地域の自然環境と人間活動との関わりを実証的に考察する貴重なデータが得られた。セイバル遺跡周辺の航空測量データから作成した赤色立体図は,広範囲の考古学遺跡の発見を極めて短時間で可能とするものであり,応用性の高いものである。
|