研究領域 | 古代アメリカの比較文明論 |
研究課題/領域番号 |
26101005
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
鈴木 紀 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 准教授 (40282438)
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研究分担者 |
生月 亘 関西外国語大学, 英語国際学部, 准教授 (90300285)
井上 幸孝 専修大学, 文学部, 教授 (20399075)
工藤 由美 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 外来研究員 (80634972)
小林 貴徳 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 助教 (90753666)
杓谷 茂樹 公立小松大学, 国際文化交流学部, 教授 (90410654)
禪野 美帆 関西学院大学, 商学部, 教授 (20365480)
藤掛 洋子 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (70385128)
本谷 裕子 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (30407134)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
32,500千円 (直接経費: 25,000千円、間接経費: 7,500千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2015年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2014年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 文化人類学 / 歴史学 / ラテンアメリカ / 先住民族 / 資源 / 博物館 / 遺跡 / 資源化 |
研究成果の概要 |
本研究は新学術領域研究(研究領域提案型)「古代アメリカの比較文明論」の計画研究A04班として実施した。研究目的は、1)植民地時代から現代まで、メソアメリカとアンデス地域を中心とする中南米社会における「古代文明の資源化」の実態を事例研究によって解明すること、2)事例研究を比較し、古代文明の終焉について再考すること、の2点である。 研究の結果、現代の中南米諸国では、政治、経済、社会、文化の各方面で、古代アメリカ文明が資源として頻繁に利用されていることが明らかになった。このことは、古代アメリカ文明は消滅した文明ではなく、植民地時代以降も西洋文明と共存していることを示唆していると結論できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、マヤ・アステカ・インカなど古代アメリカ文明に関する研究は、考古学的手法による先スペイン期の文明形成や発展過程の解明に偏重していた。本研究の学術的意義は、これまで等閑視されてきた植民地時代以降の古代アメリカ文明の動態に焦点をあてたことにある。その結果得られた「古代アメリカ文明は終わっていない」という結論は、中南米の人々の文化的ルーツの深さを再評価するものである。本研究の社会的意義は、一般に流布している古代アメリカ文明を謎の文明や、消滅した文明としてとらえる見解に是正を迫るだけでなく、そもそも文明の継承とは何を意味するのかという根源的な問いに対して、新たな答えを提示したことである。
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