• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

チオ硫酸アンモニウムによるリーチング―環境調和型の難処理金鉱石処理法―

研究課題

研究課題/領域番号 00F00148
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 資源開発工学
研究機関北海道大学

研究代表者

恒川 昌美  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授

研究分担者 クマーラス ラジェンドラ  北海道大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
RATH R. K.  
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード金 / 浸出 / チオ硫酸 / アンモニウム / サイクリックボルタンメトリー / アノード溶解 / 電位 / 協同作用
研究概要

現在,金鉱石からの金回収にはシアン溶液を用いる青化法が用いられているが,環境保全と防災の観点からより安全な試薬を用いる金の回収プロセスを開発することが望まれている。本研究では,チオ硫酸イオンとアンモニアを含む溶液中で鉱石中の金を錯体としてリーチングする方法について検討した。昨年度は天然鉱石を用いたリーチング実験で金溶出に及ぼす諸要因の影響を調べ,アンモニアとチオ硫酸イオンが共存する場合に金の溶出が最も効果的に行われることを見出した。本年度は,このアンモニアとチオ硫酸イオンの協同作用のメカニズムをより詳細に調べるため,金電極を用いた電気化学実験を行った。
チオ硫酸ナトリウムとアンモニアが共存する溶液中で金電極のサイクリックボルタンメトリーを行ったところ,3つのアノードピークA1,A2,A3が0.1V,0.3Vおよび0.6V vs. SHEに観測された。これらのピークは,金電極の替わり炭素電極を使って測定したサイクリックボルタモグラムには現われず,アンモニア単味溶液中の金電極のサイクリックボルタモグラムにも認めらないことから,金とチオ硫酸イオンの双方に関連するものと推定された。しかし,チオ硫酸ナトリウム単味溶液中で測定した金電極のサイクリックボルタグラムにはA1とA3のみが現われ,A2は現われなかった。このことから,アノードピークA2は,アンモニアとチオ硫酸の双方が共存する場合にのみ生じることが確認され,リーチング実験で認められたアンモニアとチオ硫酸イオンの協同作用は,これらの化学種の共存により金のアノード溶解反応が促進されるために生じることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi