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金属表面上の自己組織化膜におけるフェムト秒電子移動ダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 00F00305
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 物理化学
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

松本 吉泰  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授

研究分担者 DIMITROV D. T.  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 日本学術振興会外国人特別研究費
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードGaAs(100) / 時分割第二高調波発生 / 非線形光学 / コヒーレントフォノン / 表面フォノン / 電子格子間相互作用 / 振動分光 / ゼオライト
研究概要

固体表面上に規則正しく吸着した分子や自己組織化構造を持った系における反応を考える時、熱反応では反応物が様々な自由度に熱分布しているため、実際にどのような自由度が反応に有効に働いているのかを抽出するのは難しい。ここでは反応に重要な役割を果たす自由度として吸着種と表面との間の振動運動に注目して研究を行った。
本年度は、2つの系について測定を行った。第一は、表面格子振動のコヒーレント励起とそのプローブ方法を確立し、InAsやGaAs単結晶半導体表面における表面フォノンのダイナミックスを研究した。特に、GaAs(100)-c(8×2)表面について詳細な実験を行った。
実験は超高真空下(<2×10^<-10>Torr)で行い、InAsおよびGaAs清浄表面について、20fsの超短パルスレーザー光を用いたポンプープローブ法による時間分解第2高調波(SHG)測定を行った。SHGの時間変化には電子系の応答による長寿命成分と、コヒーレントフォノンによる振動成分が観測された。振動成分は2ps程度の寿命をもちその振動数はFuchs-Kliewer modeにほぼ一致した。パルスレーザー励起による表面フォノン励起とそのダイナミクスの励起光強度、面方位、温度依存性についても測定した。
第二に、大きな内表面を持つゼオライトに吸着したアンモニアの振動モードを中赤外から遠赤外領域にかけて観測することにより、アンモニアの吸着構造を明らかにしようとした。ゼオライトとしてはNaA、NaLSX型を用い、アンモニアと重水素化したアンモニアを用いて実験を行った。中赤外領域では、いくつかの吸着サイトがあることを明らかにすると共に遠赤外領域ではアンモニアとゼオライト内表面との間の振動運動に関する知見を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Watanabe: "Coherent surface phonon at a GaAs(100)-c(8x2)surface"Phys Rev, B. 65. 235328-1-235228-7 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] K.Watanabe: "Coherent phonons at a semiconductor surface"AIP Conference Proceedings. 634. 189-196 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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