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抗カリシウイルス単鎖抗体の組換え植物での発現と治療臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 00F00337
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 応用獣医学
研究機関北海道大学

研究代表者

小沼 操  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授

研究分担者 LEE Sung?il  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 外国人特別研究員
LEE S.-I.  
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードNorwalk-like virus / バキュロウイルス発現系 / 一本鎖組換え抗体
研究概要

Norwalk-like virus (NLV)は、人に急性胃腸炎を起こすカリシウイルス科に属するウイルスである。NVは約27nmの大きさを持つ球形ウイルスであり、Genogroup I及びIIに遺伝子学的に分類される。NLVは、未だ細胞培養が不可能であり、またゲノムの変異が多くRT-PCR法で検出できないウイルスが多く存在すると考えられ、診断が困難な感染症である。そのため多くのNLVの株を経済的で高感度かつ多検体で測定できる診断法が望まれている。そこでNVを検出できる高感度バイオセンサーを開発する目的で組換え抗NV一本鎖抗体を調製し、NV抗原との結合性を検討した。モノクローナル抗体に比べて、組み換え抗体は、クローニングや検索が容易であり、動物への免疫や大量発現が要らないことや安定性が優れていること、分子生物学的な改変などが可能で、経済的で、免疫原性を減らせることなどが特徴である。
抗NLV(千葉株)モノクローナル抗体産生細胞(NSFG22、NSFG8、NSFG941)から調製したcDNA材料より抗体遺伝子特異的プライマー群を用いたPCR法によりH鎖及びL鎖の抗体遺伝子を単離し、抗原結合性を決定する部位を同定した。さらに(GGGGS)×3のアミノ酸配列をスペーサー配列としてH鎖遺伝子とL鎖遺伝子を連結し、一本化した遺伝子を合成した。次に一本鎖抗体遺伝子を組み込んだ組換えバキュロウイルスを調製・発現させたところ、分子量約30kDaの蛋白として発現していた。そして検討した3種類の組換え一本鎖抗体全てがNV抗原と結合できることがELISA法で確認され、その結合性は一本鎖抗体間でほぼ同等であった。今回バキュロウイルスベクター発現系を用いて作製した組換え一本鎖抗NV抗体は、NV抗原に対して結合活性を有し、診断に応用可能であることが示された。今回構築した一本鎖個体の発現系は新しい医薬品の開発などに期待できる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Chang, K.-S.et al.: "The detection of the meq gene in chicken infected with Marek's disease virus serotype I"J. Vet. Med. Sci.. 64(5). 413-417 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Lee, S.-I.et al.: "Heparin inhibits plaque formation by cell-free Marek's disease viruses in vitro"J. Vet. Med. Sci.. 63(4). 427-432 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2024-03-26  

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