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アジアにおける小規模金融の役割 -ネパールにおける農村開発の事例を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 00J01214
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関広島大学

研究代表者

辰己 佳寿子  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード小規模金融 / 農村金融 / 農家経済 / 農村開発 / ネパール / 観光 / グループ / 集落
研究概要

本年度は、本研究の最終年度にあたるため成果発表に重点をおいた。
6月の開発と文化フォーラム(於広島)では「ネパール山岳地域における農村発展の多様性-観光農村と純農村における農家行動の比較を中心に-」を発表し、農家経済の特徴を捉えた上で、観光農村では投資目的に、純農村では消費目的に借入をする傾向があり、地域ニーズに応じた金融の役割の重要性を主張し、小規模金融の存在を指摘した。
8月のアジア農業経済学会マレーシア大会では「The Different Household Strategies of Improving Livelihood in the Mountain Region of Nepal : Comparative Study of Tourist Village and Subsistence Agriculture Village」の題目で、社会経済的に異なる農村では家計支出に差異があることを発表し、それによって金融の役割が違うことを認識した。
10月の地域農林経済学会全国大会(於奈良)では「ネパール山村におけるグループ制小規模金融の現状」の題目で、観光農村の金融に特化した小規模金融(最小限アプローチ)に関する発表した。トレッキングルートに位置するか否か、宿泊地点か通過地点か、という立地条件で、集落ごとに就業構造等が異なり、小規模金融は商業(観光業)が活発な地域で有効であった(『農林業問題研究』に掲載)。
また、金融活動だけでなく社会活動を含む小規模金融(統合的アプローチ)は、商業活動が乏しく農業に依存した地域に対応していることが現地調査から判明している(現在執筆中)。
以上のことから、個々人の商売が活発で集落の結束が弱い場合は個人利益を目的とする最小限アプローチが有効性をもち、農業に依存していて集落の結束が強い場合には共有利益を目的とする統合的アプローチが有効であるという新たな知見を得た(近日中に公表予定)。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 辰己 佳寿子: "ネパール山村におけるグループ制小規模金融の現状-集落別地域事情の相違を中心に-"農林業問題研究. 39巻3号(6月発行予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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