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ノックアウトマウスを用いたCAD、ICADの生理作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 00J01937
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 病態医化学
研究機関大阪大学

研究代表者

川根 公樹  大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアポトーシス / DNA分解 / CAD / DNaseII / ノックアウトマウス / マクロファージ / T細胞
研究概要

CADはアポトーシス時に活性化されるDNaseであり、死細胞内でのDNA分解を担っている。一方、アポトーシス細胞のDNA分解は、CADのみならず、死細胞を貪食した貪食細胞内のDNaseIIによっても担われていることが示唆されている。昨年度までに、DNaseIIは赤芽球から脱核した核DNAの分解に必須であり、DNaseIIが欠損すると赤血球造血に異常が生じることを示してきた。本年度は、アポトーシス細胞のDNA分解の分子機構並びに生理作用を明らかにするため、これまでに作製してきたCAD、DNaseIIそれぞれの欠損マウスに加え、CAD/DNaseII二重欠損マウスを作成し、これらを用いて解析を行った。すると、胎生17.5日目の胸腺細胞の数が、DNaseII欠損マウスでは野生型の29%、CAD/DNaseII欠損マウスでは12%に減少していた。細胞表面マーカーについてのFACS解析から、DNaseII欠損マウス、CAD/DNaseII欠損マウスでは、胸腺細胞の増殖、分化がプロT細胞ステージで抑制されていることが示された。これらの胸腺にはDNAを蓄積したマクロファージが観察された。そして、電子顕微鏡を用いた解析から、これらのDNAはマクロファージのリソソームに蓄積しており、そのDNAの形状は、CAD/DNaseII欠損マウスではインタクトな繊維状であるのに対し、DNaseII欠損マウスでは、より断片化された粒子状であることが示された。以上の結果より、生体内において、CAD及びDNaseIIがアポトーシス細胞のDNA分解に協調的に作用しており、胸腺でのアポトーシス細胞のDNA分解に異常が生じると、T細胞の発生が妨げられることが示された。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawane, K. et al.: "Impaired thymic development in mouse embryos deficient in apoptotic DNA degradation"Nature Immunology. 4(2). 138-144 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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