研究課題/領域番号 |
00J02263
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
磯田 道史 麗澤大学, 経済社会総合研究センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 鳥取藩 / 加賀藩 / 武士 / 教育史 / 家族史 / 成育儀礼 / 親族関係 / 家計簿 |
研究概要 |
本年度の研究実績は大きく分けて2つある。その1つは鳥取藩に関する研究であり、もう1つは加賀藩に関する研究である。まず、第一の鳥取藩であるが、鳥取県立博物館に重ねて足を運び、旧池田家文書をデジタル撮影し分析した。武士家族の経済状態に関する史料、武士家族の教育に関する史料を主に収集し、データベース化をすすめた結果、2つの論文にまとめることができ、1本は本年度内に公表できた。幕末期において家族内での教育、藩校での教育がいかに行われていたのかを中心に明らかにした論文である。さらに、もう1つの成果は、3年間にわたる本研究の蓄積をもとに執筆したものであり、図書の形で公にできることになった。調査の過程で、加賀藩士の家計簿(入拂帳)を発見し、この内容に基づいて、家族のあり方、例えば妊娠・出産・結婚・成育儀礼・親族関係など、さまざまな側面から分析した。本書は学界・出版界で予想外に高い評価をうけ、新潮新書創刊第1回配本、初版27000部として、広く一般に紹介されることになった。公費を活用した3年間に及ぶ学術研究の成果が、このような形で一般社会に還元できることは、最後の締めくくりとして喜ばしい。本格的な学術書としての「近世大名家臣団の社会構造」も上梓のはこびとなり、十分な成果でもって研究をしめくくることができた。
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