研究課題/領域番号 |
00J04521
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中澤 仁 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 情報家電機器 / 高速ネットワーク / 機器統合 / VNA / 適応的ミドルウエア / 分散処理 / ホームネットワーク / 分散デバイスモデル |
研究概要 |
本年度は、開発研究A「透過型プロセスモデル」を実装したミドルウエアであるVNAアーキテクチャの実装と評価を行った。具体的には、ネットワーク上に分散する計算機に接続された各種デバイスやセンサ、情報家電機器を、それらが持つ機能を単位として統合管理および制御、利用できるミドルウエアを開発した。特に、研究代表者が属する慶応大学徳田研究室内に、昨年度構築した総合的実験,施設「Smart Space Laboratory」を利用して評価を行った。 また、同ミドルウエアの応用として、情報家電機器の融合フレームワーク「.HOME」を開発し、同フレームワークおよびその定量的/定性的比較評価結果に基づいて論文を執筆した。同フレームワークは、情報処理振興事業協会(IPA)の出資により、研究代表者が中心となって産学協同で進めている「情報家電機器を融合する基盤ソフトウエア.HOME」プロジェクトの主たる成果として採用された。同フレームワークではまず、計算機のシリアルポートから制御可能なカメラと、温度センサをはじめとする気象センサ、位置情報センサなどをターゲットとし、環境情報に基づいた動的適応を可能とする機構を開発する。その際ラップトップ計算機では、消耗品として購入するネットワーク機器(具体的にはPCMCIAイーサネットカード等)を利用した。 これらの成果は、海外の著名な学会にて発表した。まず2002年7月にオーストリアで開催されたIEEE主催のICDCSでは、VNAアーキテクチャに関する包括的な発表を行った。また同年12月にフランスで開催されたACM主催のMultimediaでは、VNAアーキテクチャ中の脱着型サービス間通信機構に関する発表を行った。SFCオープンリサーチフォーラム、およびIPA技術発表会では、研究成果をポスターにまとめて展示したほか、プロトタイプシステムのデモンストレーションを行った。これらによって、本研究の成果を積極的に外部に公表した。
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