研究課題/領域番号 |
00J05507
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
秋山 正志 早稲田大学, 人間科学部, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | Circadian / Clock mutant / Pai-1 / restricted-feeling / mPer1 / mBmal1 / mNpas2 / heart |
研究概要 |
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)は線溶活性を調節している因子で、その活性とmRNA量は日内リズムを示し、この活性変化がヒトでの心血管系疾患発症の日内変動を引き起こす原因のひとつであると考えられている。Pai-1遺伝子発現の日内リズム機構を解明する目的で、概日リズム異常をきたすことが知られているClock変異マウス(Clock/Clock)を用いて心臓におけるPai-1および時計遺伝子の発現を調べた。Pai-1遺伝子発現の日内リズムは野生型では暗期の初期に高くなる日内リズムを示すが、Clock/Clockマウスではリズムが消失していた。また、mPer1,mPer2,mBmal1,mNpas2といった調べられた全ての時計遺伝子もそのリズムがClock/Clockマウスにおいては消失もしくは非常に減衰していた。 一方、制限給餌はSCN破壊マウスおよびClock/Clockマウスにおいて給餌時刻依存的な予知行動リズムの発現を引き起こすことが知られている。そこでClock/Clockマウスに6日間の制限給餌を行い心臓における上記遺伝子の発現について調べた。その結果、行動リズム同様、時計遺伝子およびPai-1遺伝子発現のいずれもが給餌時刻依存的に位相が前進した発現リズムを示すようになることが明らかとなった。今回の結果から日内性のPai-1遺伝子発現が心臓における時計遺伝子の発現に依存していること、機能するClock遺伝子(産物)が末梢時計における制限給餌性の同調機構には必要でないことが明らかとなった。
|