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鏡像異性体の量子制御に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 00J06254
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 物理化学
研究機関東北大学

研究代表者

保木 邦仁  東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード分子キラリティー / 量子制御 / 分子モータ / レーザーパルス
研究概要

ATP合成酵素の回転運動等で知られる細胞の運動機構は,ナノスケールの,効率の良いモータである。これまで,この種のモータの運動整流機構が盛んに研究されてきた.研究代表者は,これらの生体分子運動機構の解明から一歩進み,直線偏光により駆動する量子モータ系の設計を目指した.本研究は,キラル分子の内部回転に関するポテンシャル面が非対称になることに着目し,このポテンシャルを赤外領域の直線偏光パルスで揺する全く新しいものである.さらに,分子モータの回転方向を決定における,分子キラリティーと光のヘリシティーが担う役割を明らかにした.分子モータの現実的で単純な例として,アルデヒド基を持つキラル分子(2-chloro-5-methyl-cyclopenta-2,4-dienecarbaldehyde)を例に上げ,このアルデヒド基をモータ分子の回転部に見立て,量子ダイナミクス計算をおこなった.結果は,一分子当たり平均して数^ηの角運動量を持った分子内回転が得られることを示すものであった.この分子モータは,初期熱分布に対して安定なものである.また,モータの回転方向は,分子のキラリティーに対して相対的であることを明らかにした.すなわち,直線偏光レーザーにより誘起される分子モータの回転方向は,分子本体から見たものである.一方,円偏光レーザーにより誘起される分子モータの回転方向は,実験室座標から見たものである.

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kunihito Hoki: "Chiral Molecular Motors Driven by a Non-helical Laser Pulse"Angewandte Chemie International Edition. (in press). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kunihito Hoki: "Molecular motors driven by laser pulses : Role of molecular chirality and photon helicity"The Journal of Chemical Physics. 118. 497-504 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kunihito Hoki: "Quantum control of molecular handedness in a randomly oriented racemic mixture using three polarization components of electric fields"The Journal of Chemical Physics. 116. 8799-8802 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 保木 邦仁: "分子キラリティーの量子制御"化学と工業. 2. 105-108 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2024-03-26  

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